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良姜(りょうきょう)の生薬解説ページ

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別名:高良姜(こうりょうきょう)・タイ生姜/こうりょうきょう(高良姜)

中国の雲南・広東・広西チワン族自治区、および海南島、台湾に分布するショウガ科の多年草、コウリョウキョウ(㊥高良姜Alpiniaofficinarum)の根茎を用いる。高良姜の名は高良郡(現在の広東省南部)に産することに由来する。日本では、一般に良姜と呼ばれている。ちなみに大良姜(だいりょうきょう)というのは中国南部や熱帯アジアで栽培されている同属植物のナンキョウソウ(㊥大高良姜A.galanga)の根であり、広西省では高良姜として用いている。コウリョウキョウの根茎には精油成分のシネオール、ケイヒ酸メチルエステル、オイゲノール、ピネン、フラボノイドのガランギン、ケンフェロール、辛味成分のガランゴールなどが含まれ、芳香・辛味成分が消化を促進する。胃痛、嘔吐、下痢、消化不良などに用いる。漢方では温裏・止痛・止嘔の効能があり、良姜の作用は乾姜や生姜とほぼ同じであるが、良姜は止痛作用に優れている→紅豆蔻

健胃作用

胃が冷えて痛むときには香附子と配合する(良附丸)。胃炎などによる胃痛や胸やけ、胃酸過多に茴香・延胡索・牡蠣などと配合する(安中散)。心下部あるいは右腹部に痙攣性の痛みがあり、嘔吐を伴うときには茯苓・半夏・枳実などと配合する(良枳湯)。ベトナムでも同様に大良姜を腹痛、嘔吐に用いている。

処方用名

高良姜・良姜・良姜片・リヨウキョウ

基原

ショウガ科Zingiberaceaeのハナミョウガ属植物AlpiniaofficinarumHanceの根茎。

性味

辛、熱

帰経

脾・胃

効能と応用

方剤例

散寒止痛

良附丸・高良姜湯・安中散

寒邪傷胃による上腹部の冷え・疼痛に、香附子・肉桂・厚朴などと用いる。

寒疝すなわちヘルニアなどの下腹部の突発性疼痛に、小茴香・烏薬などと使用する。

温中止嘔

胃寒気逆の悪心・嘔吐・吃逆・噯気などに、半夏・生姜などと用いる。

臨床使用の要点

高良姜は辛熱で、内攻走裏して温胃散寒に働き、胃脘冷痛にすぐれた効果を示し、寒凝気滞による嘔吐・噫気・腹痛泄瀉・寒疝などにも有効である。

参考

①高良姜・乾姜は辛熱で温中散寒に働くが、高良姜は胃寒の脘腹冷痛・噫気嘔逆に、乾姜は脾寒の腹痛瀉泄に適している。

②高良姜・生姜は温中散寒に働くが、高良姜は辛熱で辛より熱が重く、裏に走(ゆ)き胃寒を散じて止痛に働くのに対し、生姜は辛温で温より辛が重く、表に走き風寒を散じて解表し、胃気を和して止嘔に働く。

用量

3~6g、煎服。

使用上の注意

辛熱燥散し傷陰助火しやすいので、胃火の胃痛や嘔吐・傷暑の下痢・裏熱の下痢などには禁忌。

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