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筍(タケノコ)の効果、効能とは

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▼整腸、利尿、防腐

晩春から初夏のころ、地面に頭を出した孟宗竹の子を掘って食べる。これが筍。新緑の季節をひたすら地下の子に栄養を注ぐため、親竹は葉を落とすから「竹の秋」となる。自然とは逆の現象で「竹の春」は雑木が落葉する秋に訪れるのだ。「若竹の伸びや日の恩土の恩」とあるように、筍が成長して若竹となった竹林は、ひときわ緑が鮮やかである。

筍(タケノコ)とは

ところで、筍(タケノコ)を食べるのは日本と中国だけだという。旨いのになぜと疑問に思うが、それだけオリエンタルな食材といえようか。孟宗竹が日本に入ってきたのは江戸時代の中期のこと。それ以前にも淡竹や真竹の子は食べていたが、孟宗竹の登場でこちらに主流が移ったらしい。独特の味わいは春を告げる食材として普及した。

筍(タケノコ)の効果、効能

筍の味はアミノ酸の一種であるチロシンによるもの。筍を切ったとき切り口に出る白い粉がチロシンで、必須アミノ酸ではないが、代謝を調整する甲状腺ホルモンの合成や脳を活性化する働きがあるから、欠かすことはできない。そして筍の特徴は食物繊維とカリウムがとても豊富なことだ。食物繊維は不溶性のセルロースであり、カリウムは100グラム中に520ミリグラムも含む。

水溶性の食物繊維は腸の中でゼリー状になるが、不溶性の食物繊維は水分を吸収してふくらみ、その際に腸内の有害物や老廃物を吸着して便に排泄する働きを示す。つまり大腸ガンの予防や慢性便秘には都合がよいわけだ。コレステロールの吸収も妨げるので動脈硬化を防ぐのにも役立つ。またカリウムは過剰な塩分を尿に排泄するので、高血圧の予防にもよい。

ただし、筍の旨味を楽しめるのは掘り出してからの限られた時間だけだ。時間が経過するほどえぐみの元になる蓚酸が増えるためで、これを防ぐには皮のまま茹でてしまうこと。その際に糠を入れると蓚酸を中和するだけでなく、筍を軟らかくする作用もある。また、えぐみの元になる蓚酸は結石症の引き金になる場合もあるので、そんな懸念のある人は筍の多食を控えた方が無難だろう。

民間療法

昔から民間療法では、尿の出が悪い人やむくみがある人は、筍のスープや薄味の味噌汁を飲めと伝えられてきた。筍の利尿作用を知っていたことになる。筍の皮で食物を包んで保存したのも、防腐作用があるのを利用したわけ。あまり消化がよくないので、胃腸の弱い人は程々にという戒めもある。

筍の旨さといえば筍飯であろう。筍を細かく刻んで醤油仕立てにし、鶏肉や油揚などを混ぜて炊き上げたもの。有名な句に「雨ごもり筍飯を夜は炊けよ」とあるが、季節の風味を楽しむ句として味わい深い。ちなみに筍は皮にツヤがあり、ずんぐり太めのもので重い釣り鐘形がよいようだ。

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