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ソバ(蕎麦)の持つ力。効果や効能とは

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▼成人病予防、降圧、消炎

年越そばとか引っ越しそばの風習が生まれたのは、江戸の後期らしい。長いそばにあやかって延命長寿を願うのが年越しそば。引っ越しそばは、そばに越して来たので末長くよろしくという洒落であろうか。「更くる夜の愛しきものに夜泣そば」(春逸)という句もあって、庶民の生活に身近な食べ物である。

ソバ(蕎麦)とは

ソバはタデ科の一年草で中央アジアが原産。日本にはすでに縄文晩期、稲や塩といっしょに伝えられたという。夏ソバの収穫が終わるとすぐ種を播き、初秋には白い花が咲く。「遠山の奥の山見ゆ蕎麦の花」は花盛りの光景。荒地でも春と秋の収穫があり、果実の胚乳からソバ粉をつくる。

いまのような蕎麦切の形態で普及してから、まだ四世紀ぐらいしか経っていない。それも当初はソバ粉だけであったのが、小麦粉をつなぎに用いるようになり、辛味大根の絞り汁に焼き味噌を加えた街道そばが各地の茶屋で扱われるようになった。やがて屋台から専門店へと発達したのである。

ソバ(蕎麦)の効果や効能

ソバはほとんどの場合、製粉されて二次加工したものが食用になる。豆類を除く穀物の中では蛋白質が多く、シスチンなど八種類の必須アミノ酸を含むだけでなく、毛細血管を強化して出血性疾患を防ぐルチン、ボケを予防するソバポリフェノールやコリンなどを含有するのが特徴。また食物繊維は白米の2.5倍もあり、ヘミセルローズが主成分だから水分を吸う力が強くて便秘や毒性の制御に効果がある。

ソバの効能や救荒作物としての価値は古くから知られていた。『本朝食鑑』には「腸を寛げ能く腸胃のつかえをこなす。また水腫、泄痢(激しい下痢)、腹痛、上気を治す」とある。漢方では体の余分な熱や水分、毒素を除く働き(清熱・解毒)があるとしており、水太り気味でのぼせ症状のある人に有効という。陰性食品に属するので、冷え症の人が冷たいそばを常食するのは禁忌としている。蕎麦粉を酒で溶いて打撲に湿布するのは逆利用であろう。

またソバ食で強調したいのは茹で汁(ソバ湯)の効能だ。この汁には水溶性のビタミンやルチンがたっぷりと含まれている。風味もよいし、飲めば漢方的な効果も期待できるのだから、遠慮しないでいただこう。塩分をとりすぎないように注意すれば、お代わりをしてでも飲みたい健康飲料なのだ。

馴染みが無くなってきている

ところで最近のそばは、小麦粉の代用食になってしまったような傾向はないだろうか。二八とはいわないまでも、せめて半分ぐらいは純正な蕎麦粉を使ってほしい。そうでないとパンやスパゲッティと同じものを食べさせられているわけで、ソバの効用はなくなってしまう。「ざる高く積んで自慢の片手乗り」などの句に出会うと、昔のソバが懐かしくなってくる。

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