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ゴボウの食材としての効果、効能について

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▼整腸、消炎、利尿

船頭衆ときんぴらごほうは色の黒いが味はよい、という。子どもが駄々をこねたり、酔っ払いがくだを巻いたりすると、「ごんぼ掘るな」とたしなめる地方もある。駆けっこで後から何人も抜き去ることを、ごぼう抜きとも表現し、わたしたちの生活とゴボウとは、ずいぶん関わりが深いようだ。

ゴボウとは

ゴボウは食用に栽培されるキク科の越年草。ヨーロッパの原産で、日本へは中国から伝えられたが、根を食べる牛蒡は独自に改良したもの。平安時代にはすでに主要根菜の一つになっていたという。根に香気があり、独特の風味がある。葉がフキに似ているので、古名を「うまふぶき」といった。

しかし根を食べるのは日本と韓国だけで、ヨーロッパでは新ゴボウの葉をサラダにして食べる程度。だから第二次大戦中に捕虜に牛蒡を食わせた陸軍中尉が、戦犯裁判で虐待に問われ無期懲役の判決を受けるという悲劇まで起こっている。とんだ罪つくりな話だが、近年ではゴボウの食物繊維にすばらしい効果のあることがわかったのだ。

ゴボウの効果、効能

ゴボウに含まれる不溶性の食物繊維リグニンには、腸内の発ガン物質や老廃物を吸着して排泄する作用がある。さらに腸内で乳酸菌の活動を促し、整腸作用を助けるから便秘に有効なだけでなく、コレステロールを抑えて動脈硬化を防ぐ働きもするのだ。利尿効果のあるイヌリンも含んでいるし、血糖値を下げる作用もある。だから高血圧の体質や体にむくみが出やすい人は、ゴボウの常食が望ましい。

薬用としては種子が使われる。漢方の古典『名医別録』に「悪実」の名で収載されているのがゴボウのことで、秋によく熟した種子を採取し日干しにしたのが生薬の「牛蒡子」だ。これには配糖体のアークチンや脂肪油などが含まれており、解毒、消炎、排膿を促す作用がある。上気道の炎症などに用いる柴胡清肝湯や、湿潤して痒い皮膚疾患に用いる消風散などに牛蒡子を配合してきた。

民間療法

民間療法でもゴボウが汎用される。種子を粉にして1日量8グラムを3回に分服すると腫物やむくみに効くといい、疝気や中風の妙薬と伝える地方もあるとか。老化を防ぐ元気の素ともいわれる。性ホルモンの分泌を促すアルギニンが含まれているからだろうか。ゴボウのおろし汁を飲むと咳や痰に効くともいうし、その汁でうがいをすれば口内炎に効くともいう。

ゴボウの香りや素朴な味を楽しむには、泥つきのものに限る。皮に栄養も旨味もあるのだから、表面をたわしで洗うか、包丁の背でこそげとる程度にしたい。アクとりには水にさらすが、成分を失わないためには酢水につけること。泥つきのゴボウは湿った新開紙に包んで冷暗所に保存しよう。

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