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フキを食して得られる効果、効能について

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▼健胃、咳止め、去痰

雪国に生まれた人にとって、雪解けごろに芽生える植物には特別な思い入れがあるのではないだろうか。田舎に住む人であれば見たことが無いという人の方が珍しいかもしれない。

フキとは

フキはどこにも自生するキク科の多年生だ。早春に地下の根茎から苞をつけた花茎を出すのがフキノトウである。その茎葉が育ち、初夏には葉柄が八百屋の店頭に並ぶ。時期が限られるせいか、最近では食卓に出ることが少なくなってしまった。新鮮な薄緑色とほろ苦い風味に旬を実感できたのに。

フキの効果、効能

中国では乾燥したフキノトウを「款冬花」といって広く薬用に供した。氷を叩き割って出てくるフキの精気に感動し、きっと薬になるはずだと考えたに違いない。事実、フキノトウはクエルセチン、ケンフェノール、苦味質、精油などが主な成分。葉には苦味配糖体や粘液、サポニン、コリン、タンニン、酒石酸を含んでいる。さらに、ビタミンA、B1、B2が豊かで、消化を助け食欲を増進させる効果があり、痰切りや咳止めの作用もあることがわかった。

民間療法

フキの葉にも苦味配糖体やサポニン、タンニン、コリンなどが含まれ、フキノトウと同じような作用が認められている。漢方の射干麻黄湯や補肺湯という薬は款冬花を配合した処方で、古くから鎮咳、去痰に用いられてきた。民間療法でも乾燥したフキノトウやフキの葉をお茶代わりにして健胃剤に応用する地方もある。

利用方法

もっと一般的なのは、フキの葉をもんで傷口につけたり、葉のしぼり汁は血止めになるといって農家などが伝承していることであろう。フキの根を煎じて飲むと、回虫なども駆除できるとか。いまでこそ寄生虫は少なくなったが、半世紀ほど前までは小学校でも定期的に虫下しを服用させたものだ。

またフキはカルシウムやナトリウムなどのミネラルも含んでいる。カルシウムは決して多くはないのだが、燐との比率がよいので体内に吸収されやすい。つまり骨粗そう症の予防には実に都合がよいわけである。更年期後の女性などは大半が足腰の悩みを抱えているといわれるだけに、カルシウム分の摂取は大事である。

「母が煮てくれし土筆よ蕗味噌よ」という句を声に出して読むと、思わず涙ぐんでしまうほど懐かしい。つくっておいて便利なのは蕗味噌だ。フキノトウの外皮をはがして細かく刻み、胡麻油でさっと炒め練り味噌に加える。焼き肉、焼き魚、おにぎり、野菜スティックなどにつけて味わうとよい。古里の自然がよみがえってくる。

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