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人参(ニンジン)の食材としての効果、効能

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▼抗腫瘍、滋養、整腸

まぎらわしいので最初に断っておくが、野菜の人参(ニンジン)と薬用のオタネ人参(ニンジン)とは全く違うものである。野菜の方はセリ科で、薬用はウコギ科の多年草だ。朝鮮人参とも高麗人参とも呼ばれる。薬用人参は、古川柳に「人参が効いて冥途の物語」と詠まれたほど、かつての万能薬。しかし野菜の人参だって栄養価では、そう劣るものではない。

人参(ニンジン)とは

普通に出回っている橙色の人参(ニンジン)は西洋種で、関西でよく食べる赤みの強い金時人参は東洋種。正月用に出るゴボウのような長人参も東洋種だ。最近はミニキャロットというかわいい西洋種が人気を呼んでいる。金時人参はβカロテンが多いように見えるが、あの赤いのはアントシアニンという色素で、カロテンとは関係ない。総じて西洋種の方が栄養価も高いようだ。

人参(ニンジン)の効果、効能

人参(ニンジン)の特徴は、体内でビタミンAに変わるβカロテンの多いことであろう。動物性蛋白にレチノールという形で存在するビタミンAは、余分に摂取すると頭痛や吐き気などの過剰症を起こすことがあるのに対し、緑黄色野菜のβカロテンは吸収されてから必要に応じてAに変わる。だから過剰による悪影響もなく、免疫機能を向上させる働きなどを示す。

また一方で、ビタミンAに変わらなかった分のβカロテンは、それ自体が抗酸化力を発揮してガンや動脈硬化を防ぐ作用がある、人参(ニンジン)を1本の半分も食べれば、Aの1日必要量がまかなえるほどだ。人参(ニンジン)のカロテンはとくに膵臓ガンや肺ガンに効果があるという報告も出ている。カリウムや食物繊維も含んでいるから、血圧の安定や整腸効果も期待できる食材といえるだろう。

摂取方法

しかし、人参(ニンジン)を調理するとき注意したいことが二点ある。一つは皮を活かしたいことだ。βカロテンが最も集中している部分だから、新鮮なものは皮つきのままでもよく洗って使っても違和感はないはず。もう一点は人参(ニンジン)に含むアスコルビナーゼという酵素のことだ。これはビタミンCを破壊する働きがあるので、その作用を抑えるには酢をきかせたドレッシングなどを使えばよい。

民間療法

人参(ニンジン)の民間療法にも触れておこう。生の人参(ニンジン)を摺りおろしてしぼり汁を飲むと気管支の粘膜が炎症を起こしていたり、咳が出るのに効くそうだ。眼精疲労にもよい。「人参を掘り横抱きに風の音」とあるように、身近な野菜だから子どもたちにもたくさん食べさせたいもの。

ちなみに薬用人参の主成介はパナクスサポニンとパナセチンという配糖体で野菜の成分とは違う。いまでも冷え症や胃腸の弱い人の適剤といわれ、六君子湯や人参湯などの漢方薬に配合されて盛んに使われている。ただし虚証タイプ(虚弱体質)にしか効かない薬だから、決して万能薬とはいえないのだ。

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