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西洋薬と漢方薬の違いとは?向き不向き、効果、副作用について解説

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「西洋薬は副作用が強いんじゃない?」

「漢方薬は効き目が弱いって聞いたことある…」

「両方処方されたけど、違いがいまいちわからない…」

実際、医師や薬剤師から薬の効果のことは聞けても、西洋薬と漢方薬の違いについてはなかなか聞く機会はないですよね。

今回は、そのような疑問にお答えして、西洋薬と漢方薬の違いについて解説させていただきます!

 

4つの違い

  1. 薬の成り立ち
  2. 病気の捉え方
  3. 作用の仕方
  4. 治療法

大きく分けてこの4つです。それぞれについて詳しく解説していきます。

薬の成り立ち

西洋薬は、化学合成により人工的に作られた物質がほとんどで、その多くは単一の成分で構成されています。ひとつの病気や症状に対して、強い薬理作用を示すのが特徴です。

それに対して、漢方薬は、天然の生薬を使用し、漢方薬として処方される場合、基本的には2種類以上の生薬で構成されているため、多くの成分を含んでいるのが特徴です。

病気の捉え方

西洋医学では患者の訴えの他に検査を重要視しています。検査結果から病気の可能性や治療法を考えることが多いです。後ほど解説しますが、その点、原因がはっきりとしている病気に対しては使いやすいと言えます。

一方、漢方薬のベースとなる東洋医学は患者の病状や体質を重視しています。患者の細やな体質も「症候群」として捉え治療を進めていくため、検査をしても原因が分かりづらい体質(生理不順、冷え症、胃腸が弱いなど)に由来する症状を改善する上では優れています。

作用の仕方

西洋薬は人工的に化学合成されているため、体内で効果が現れる時間や、吸収する部位なども設計することができます。そのため、「痛みをすぐにでも取りたい!」「なんとか鼻水を止めたい!」など、すみやかな効果を期待する場合は、即効性のある西洋薬を使用するのが効果的でしょう。

それに対して、漢方薬は、風邪に効く漢方薬のように即効性が期待できるものもありますが、天然の生薬が組み合わさって複合的に作用することにより、体全体のバランスを整えるように働くことから、その多くは、効果が現れるまで1ヶ月程度かかるとされています。西洋薬を使用していても改善されなかったり、長引くような場合には、漢方薬を試してみる価値があるでしょう。

治療法

西洋医学は、体を構成している臓器や細胞などに何らかの異常が起きた状態を病気と判断し、血液検査値やレントゲン、MRIなどの画像診断を行うことにより、原因を特定して病名を決定するため、その原因となっている部巣を取り除いたり、不随する症状を薬で抑える治療に優れています。

一方、漢方医学は、ある一つの症状や病気にのみ着目するのではなく、それらを引き起こしている体全体のひずみを整えながら体に備わっている自然治癒力を高めることで、回復を図ることを目指す治療を行います。そのため、検査をしてもはっきりとした異常がないにもかかわらず、不調が続いたりするような、原因が特定できない不定愁訴や、体質的な要因が絡んだ病気には、ひとつの処方で様々な効果が期待できる漢方薬のほうが向くこともあります。

また、漢方薬には、“未病”という考え方があり、病気になる前の段階での治療が可能なので、体質を改善する目的で使用するには、とても有用といえるでしょう。

 

“未病”って?

ではここで、“未病”とは何かについて、少し触れていこうと思います。これは東洋医学独特の考え方であり、「まだ病気には至らないが、なんらかの異常が起こっている状態」、つまり病気に向かっている状態のことを言います。

例えば、肩こり、疲れやすい、イライラする、胃のむかつきがあるなどの「病院に行くほどでなない」と思って放置しがちな、体の様々な不調のことです。この”未病“という段階で漢方薬を取り入れることによって病気を予防し、悪化を防ぐことこそ、東洋医学の得意分野と言えます。「漢方薬は即効性がない」とか「効き目がないのでは?」と思われる方もいますが、実は漢方薬は、西洋薬が不得意とする病気を未然に予防するセルフケア、セルフメディケーションという分野において非常に長けているのです。

今まで、「病院に行くほどでもない症状だから」と我慢していたり、放っておいた症状が改善されたら、体だけではなく気持ちも晴れやかになりませんか?病院にお世話にならず、いつまでも健康で生き生きとした生活を続けるために、漢方薬を用いたセルフメディケーションが、非常に重要な意味をもつのです。

 

副作用は?

「西洋薬は、副作用が強いから心配」と思われる方もいらっしゃるかと思います。たしかに天然の植物と比較したら、人工的に合成された化合物の方が体に悪いような気がしてしまいますよね。

しかし、副作用は漢方薬にもあります。副作用がない薬というのは、実はありません。漢方薬でも胃腸に負担をかけてしまったり、アレルギー症状が起きたりする場合もあるので、服用する前には必ずご自身の体質をしっかり把握し、専門家と相談しながら服用するようにしましょう。

 

まとめ

最後に、これまでお伝えしてきた西洋薬と漢方薬の違いについてまとめます。

西洋薬が向いている人

  • 検査の数値や画像に異常がある
  • 原因がはっきりしている
  • 病気が比較的進行している

西洋薬が向いている病気

痛み、感染症、急性期疾患など

漢方薬が向いている人

  • 症状はあるけど検査結果に異常はない
  • 原因がわからない
  • 病気がそこまで進行していない、未病

漢方薬が向いている病気

冷え、ほてり、月経不順、イライラ、更年期障害などの不定愁訴

 

この記事の中でも説明させていただきましたが、西洋薬と漢方薬のどちらか一方のほうが良いというわけではありません。そのため、両方の得意分野を生かし、それらを症状や病気に応じて、上手に利用しながら健康を維持していくことが大切です。

ただし、気をつけていただきたいのは、自己判断で併用してしまうと、薬の効果や副作用に、悪影響を与えたり、病気や体質を悪化させてしまう原因にもなりかねないので、専門家によく相談したうえで、使用するよう心がけましょう。

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