むくみ(浮腫)を指で押してみてへこんだままは凶
まぶた・指・足などにむくみ(浮腫)があらわれやすい。まぶたがはれぼったくなった、指輪をはめるのがきつくなった、靴がはきにくくなった、などということから自覚することが多い。こういう場合、むくんでいる箇所の内側の骨のある場所の皮膚を指で押してみて、指のあとがへこんだままのようだと、よい兆候ではない。
考えられる病気
むくみ(浮腫)がこわいのは、腎臓病か心臓病の可能性があるからだ。ほかに、栄養失調。妊娠中毒症・副腎皮質ホルモン剤の副作用などによることもある。ただし、女性では月経前の数日間、更年期の人、へんとう炎などでリンパ腺がはれた人の顔のむくみ(浮腫)は心配ない。
漢方は医師が許可したときだけ
むくみ(浮腫)は医師の診察を受け、その指示をあおがなければならない症状なので、漢方療法は慢性的なもので、医師が許可したときだけに限られる。なお、この症状は安静が大切で(腎臓病にしろ、心臓病にしろ)、同時に塩分制限にも気を配る必要がある。別項「腎炎」参照。
むくみ(浮腫)に効果的な漢方薬
五苓散
のどが渇いて、尿の量が少なくなっているときに、一般的に用いる。
越婢加朮湯
一般に緊張性のむくみ(浮腫)に用いる。
木防已湯(もくぼういとう)
上腹部が板のようにかたく、息苦しくて横になれない、唇や舌も乾くのが目標。
八味丸
老人で、下肢にむくみ(浮腫)があって、倦怠(けんたい)感を訴えるような人に。