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山椒(サンショウ)の持つ効果、効能について

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▼健胃、消炎、駆虫

小粒でもぴりりと辛い山椒(サンショウ)に、わたしはしたたかな庶民性を感じる。葉のつけ根に一対の棘があり、幹が太くて丈夫なところまで庶民の生きざまに似ているのだ。しかも若芽から種子まで、役に立たないものはない。この植物と香辛料としての存在に、わたしは特別な愛着を抱いている。

山椒(サンショウ)とは

山椒(サンショウ)はミカン科の落葉低木。北海道から九州まで栽培されているが、「山里や道に花もつ山椒の木」(無山人)とあるように、まれに自生もする。羽状複葉で春になると枝先に小さな黄緑色の粟粒のような花を開く。果実は秋に紅熟し、はぜて黒い種子をつける。これを粉にしたのがウナギなどにかける粉山椒だ。葉をちぎってみると香りがいい。冷や奴などにちらすと便利なので、手軽なプランター栽培も盛んになったようだ。

山椒(サンショウ)は薬でもある。果実が黄色味を帯びる夏の終わりに採取し、日干しにしてから果皮だけを集めた生薬名も「山椒」という。果実には2~4%の精油があり、ジペンテンやシトロネラールなどの香り成分と山椒(サンショウ)アミドの辛味成分が含まれている。この成分が大脳を刺激して内臓の働きを活発にするわけだ。

山椒(サンショウ)の効果、効能

山椒を配合した漢方薬には烏梅丸、大建中湯、千金当帰湯などの処方があり腹痛、悪心、嘔吐などに用いられる。繁用されるのは大建中湯で、過敏性大腸症候群や鼓腸などに使う。健保に適用の漢方製剤だ。回虫の駆除には山椒を単味で1日3~6グラムを煎じて使う。同じ煎液は皮膚のかぶれに塗ってもよい。葉を布袋にたくさん詰めて風呂に入れると、刺激の強い補温性の浴剤となって、冷え症や腰痛などにも効くだろう。

摂取方法

胃がもたれて食欲がないような人は、山椒の粉末を小匙半分(約2グラム)ほど頓服すると効果があるとか、おならが出て困る人は山椒の実でも紫でもよいから毎日少量食べると出なくなる、という言い伝えもある。山椒の防腐力を利用した夏の知恵として、糠味噌に山椒(サンショウ)の実をひとつまみ入れておくと腐らないともいう。

中国では昔、婦人の寝所を椒房といった。これは部屋の壁に山椒(サンショウ)の粉を塗りこめる習慣があったからで、そうすると湿気を除いて温める効果があるのだとか。それに山椒(サンショウ)は実が多いから、多産を願う意味がこめられていたのかもしれない。いかにも因縁にこだわる中国らしい話ではないか。
香辛料としての山椒(サンショウ)は胃を刺激して食欲を促すし、防腐効果などで食中毒を防ぐ働きもある。酒の肴には香ばしい木の芽の味が貴重だ。山椒(サンショウ)の若芽を吸い物や浸し物に使うことで、春の喜びを運んでくれるのが嬉しい。鉢植にしても「妻の手に香り残して木の芽和え」を楽しむことができるだろう。

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