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桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)は便秘やしぶり腹に

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「桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)はお腹が張り痛む便秘やしぶり腹によく使われます」

処方のポイント

冷えて膨満感のある腹痛に用いられる桂枝加芍薬湯に、強い瀉下作用をもつ大黄を加えたもの。お腹が張って痛む便秘、しぶり腹(便意を催すのに排便がない、あるいは少量しか出ない)等に適応する。甘苦味。

桂枝加芍薬大黄湯が適応となる病名・病態

保険適応病名・病態

効能または効果

比較的体力のない人で、腹部膨満し、腸内の停滞感あるいは腹痛などを伴うものの次の諸症:1.急性腸炎、大腸カタル2.常習便秘、宿便、しぶり腹。

漢方的適応病態

裏寒腹痛。すなわち、脾虚や気血不足のもので腹痛便秘あるいは熱痢ある

もの。慢性便秘、急性下痢のいずれもにも用いられる。

より深い理解のために

裏急後重を伴う急性下痢の場合、大黄は消炎止瀉に働く。

桂枝加芍薬大黄湯の組成や効能について

組成

桂枝3白芍薬6大棗4甘草2生姜1大黄3

効能

温陽・和裏・通便

主治

脾気不和による便秘

◎温陽・和裏・通便:邪気が脾虚に乗じて侵入した病態に対して、脾の陽気を温通し、通便させることによって腹部の症状を除去する治法である。

解説

桂枝加芍薬大黄湯は「桂枝湯」の芍薬を増量し、これに大黄を加味した処方である。太陽病を解表法で治療すべきところを誤治したため、邪気が胸中に入り、脾気が停滞することによって生じる腹痛、便秘などに用いる桂枝加芍薬大黄湯の主治については論争が多く、次の2つに大別される。

①桂枝湯の組成が主体となっているので、表証をともなう腹痛に用いる

②芍薬の量が桂枝よりも多いので解表ではなく、温陽和裏の作用が主体となり裏証に用いる。

適応症状

◇腹満・腹痛・便秘

表邪が脾胃に入りこみ、脾の運化機能が失調すると気の流れが滞るこのため腹部の脹満感がおこる。気滞が長びくと血の流れも悪くなり腹痛がおこる。脾と胃は表裏関係にあるので、脾の昇清機能失調と胃の降濁機能失調が同時に現れ腑気不通の便秘がおこる。

◇苔膩

糟粕糞便の停滞によって胃濁が上逆した舌象である。

◇脈弦

腹痛が強いときにもみられる脈である。

大黄は寒性であるが、処方全体の薬性はやや温に偏っており、「承気湯」(寒下剤)とは区別しなければならない。大黄は瀉下作用が強く、腸に停滞している積滞を取り除く。知の停滞に対しては樹枝、芍薬が気血を調和する。不通状態を解決すれば腹痛は緩和される。

臨床応用

◇下痢

悪寒、発熱などの表証と同時に、腹痛、しぶり腹など急性下痢がみられるときに用いる。「桂枝湯」で解表去邪、芍薬で緩急止痛、大黄で瀉下通便の目的を果たす。急性でもなく、表証もみられない、慢性の下痢に用いてもよい。腹部が冷えて痛む症状を弁証の要点とする

◇便秘

虚弱体質者、脾胃虚弱者、病後の人などの便秘で寒証をともなう場合に適している。中国では、便秘をともなう頑固な蕁麻疹に用いることもある。「桂枝湯」の陰陽・営衛を調和する作用、大黄の瀉下作用によって疹毒を除去できる。

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