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腎が弱ると尿のトラブルや白髪にも?!腎のはたらきと不調の対処法

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「腎」というといわゆる「腎臓」を思い浮かべるかもしれませんが、東洋医学における「腎」には「腎臓」だけではなく他の体の機能も含まれます。腎が弱ってくると尿もれや夜尿症などのトラブルだけでなく、不妊や白髪などの原因にもなります。

今回は「腎」とはどんな臓腑なのか、また不調を引き起こす原因やその対処法などについてお話していきます。

 

五臓における「腎」の役割とは?

五臓には「肝・心・脾・肺・腎」の5つあり、それぞれに具体的な臓器のことではなく体内で起きる生理機能のことをあらわしています。そのため、「腎」といっても西洋医学における「腎臓」の働きとイコールではなく、他にも幅広い機能をもっています。

 

生長や生殖などに関わる「精」を蔵す

腎の最も主要な役目は「精気」(せいき)を貯蔵することです。よく「精力」という言葉が使われますが、精気は生命エネルギーや生殖能力などの意味を含んでいます。

精気には「先天の精」と「後天の精」があり、先天の精は生まれてくる前に母親の体内において父母から受け継ぐもの、後天の精は食事などによって生きていく中で得られるものです。

先天の精のはたらきにより、人は生長および発育することができます。

 

また、精気は子孫を残すことにも大きく関係しています。後天の精により精気が補われると、女性の場合はある年齢になると月経が始まったり、男性の場合は精子が作られるようになったりします。生殖や性ホルモンなどの分泌にも関わっています。

 

「水」の流れを調整する

体内にある水分の分布と代謝をつかさどり、脾と肺の両方の働きに助けられながら全身の水分バランスを調整しています。腎のはたらきが正常であることにより、不要になった水分は尿として体外へと排泄されるため膀胱へ送られ、必要な水分は肺へ戻されて再利用されます。

 

骨や髄などを作り貯蔵する

骨の内側に腎の精気を貯蔵し、骨髄や脊髄などを生じて骨格を形成したり、骨を丈夫にしたりするのも腎の役目です。腎に収められている精気が充足しているときには、骨格がしっかりと維持されて、精力にも満ちた状態になります。

 

呼吸機能を助ける

呼吸により空気を出し入れしているのは「肺」の役目ですが、腎は肺の呼吸機能を助ける働きもあります。肺が運び下ろしたきれいな気(清気)を引き込んで、吸気を補佐します。

 

腎が弱るとどんな不調となって現れる?

腎が弱ってくると、排尿や生殖、そして骨などに悪い影響が出てきます。例えば、先天の精が足りていないと、発達が遅くなったり、歯の生え変わりが遅いなどの問題が現れることがあります。

特に、精気が足りなくなる成長期以降には腎が弱まることによる不調に気をつけなければいけません。

例えば、不妊、性欲減退、閉経が早いなどの生殖能力の減少に関わる不調が起きることがあり、生殖可能な年代では特に気をつけたいところです。

 

また、水分調整がうまく行かなくなることにより、むくみ、尿失禁、尿が少ないなどの排尿関連のトラブルを引き起こすこともあります。腎気が不足することで、足腰が悪くなる、骨がもろくなるなどの中高年以降に多くみられる老化現象も引き起こします。

他にも物忘れや老眼など、老化に関わる現象には腎の機能低下が関わっていることが多いです。

 

腎の不調は耳や毛髪などに現れやすい

腎のはたらきが弱まると、耳が聞こえにくくなる難聴や耳鳴りなどが起こりやすくなります。また、生殖器や肛門などに不調が現れやすいという特徴もあります。

さらに、腎が健康かどうかは髪の毛でチェックすることができます。腎気が充実していれば髪の毛はツヤツヤでコシやハリがありますが、腎気が損なわれると白髪や抜け毛などの毛髪のトラブルが起こりやすくなります。

 

腎に負担をかける要因

腎は水と深く関わっていることから、冷えに非常に弱い臓腑です。そのため、体が冷えると腎の機能が低下して様々な不調が起こりやすくなります。特に下半身の冷えは腎を冷やしてしまいます。

腎を弱らせる原因として疲労も挙げられます。特に若い年齢で腎が弱っている場合には、裏に疲労の蓄積やストレスなどが隠れていることが多いです。

腎の機能低下を防ぐ方法

腎を強くするには冷えを防ぐことが第一です。寒い冬だけではなく、クーラーの効いている夏場でも体を冷やさないよう薄着には気をつけましょう。冷たいものの摂りすぎや、冷える食材の食べ過ぎなどにも気をつけましょう。疲労は溜め込まないようにして、睡眠や入浴などでリセットするようにすることも大切です。

 

腎を強くするなら黒い食材がおすすめ

腎の機能を高めるには腎を補う効果のある食材を取り入れることが大切です。特に、腎に良いと言われるのが黒い食材です。例えば、黒キクラゲ、黒豆、ひじき、わかめ、黒米、黒糖などが当てはまります。また、腎の働きを助ける山芋、高麗人参などを取り入れるのも良いでしょう。

また、塩辛い味の食べ物を適量とることが大切であり、例えばぬか漬け、塩、あさり、しじみなどは腎に栄養を与えます。しかし、塩分の摂りすぎは腎に負担をかけることもあるため、適量を守ることが大事です。

食材だけでは補うことが難しい腎の衰えを感じている場合には漢方薬を使うのも手です。腎を養ってくれる漢方薬を適切に選んで取り入れてみましょう。

 

腎をいたわって若々しく元気なからだを維持しよう!

腎のはたらきは私たちの生命エネルギーや老化などに深く関わっています。いつまでも若々しく、元気に健やかな毎日を送っていくには腎の健康を維持することが欠かせません。腎は疲労や冷えにより機能が弱まりやすいので、日々の生活で疲労を溜め込まない、冷えを防ぐなどの心がけが大切です。いつまでも元気でハツラツと生活できるように生活を見直していきましょう。

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