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微熱があるときに選ぶべき漢方薬10選

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長期間つづく場合が問題

微熱とは、三七度から三八度の熱をいうが、実際には三七度五分前後の熱がかなり長期間つづく場合が問題である。微熱には、発熱にともなう特有の症状が少なく、全身倦怠とか、発汗や食欲不振などから「なんとなく熱っぽい」ということに気がつくことが多い。

微熱があったら、少なくとも1週間単位で、一日に三~四回、一定の時間に検温をし、記録をしておくのが望ましい。とくに、食欲減退・体重減少・貧血などの症状があったら要注意で、精密検査をうける必要がある。

微熱が続く場合考えられる病気

長くつづく微熱には、しばしぱ重い病気がかくされていることがある。昔なら結核性疾患が真っ先に考えられるところだが、現在ではそれ以外の感染症で、病巣感染が慢性的に存在する場合を考えるのがふつうである。たとえば、へんとう炎・中耳炎・副鼻腔炎(ふくびこうえん)(ちくのう症)などの耳鼻咽喉の病気、歯の病気、腎盂炎のような尿路系の感染症、胆のう胆道系の感染症、リウマチ熱などである。

また、悪性腫瘍(あくせいしゅようでも微熱をともなうものがあり、悪性リンパ腫(しゅ)・腎腫瘍(じんしゅよう)・肺ガンなどの場合もある。

漢方―胸脇苦満(きょうきょうくまん)なら柴胡剤(さいこざい)を使う

漢方薬は、微熱だけをおさえたり、下げたりするという対症療法ではなく、全身症状を考えて使用するもので、あくまでも「証」が正しく判定されなければ、薬は効かない。漢方的には、微熱をともなう症候を、胸脇苦満・水毒・瘀血・気の停滞などにわけてとらえる。

胸脇苦満とは、医師が患者の腹に触診して得られる腹証のひとつで、みぞおちから季肋(きろく)部にかけて、圧迫感や痛み、あるいは押すと苦しいといった兆候があるものをいい、漢方では重要な診断材料のひとつである。胸脇苦満に対しては、柴胡(ミシマサイコの根)が配合された柴胡剤を用いるのがふつうである。

水毒以下については、前述参照のこと。

症状別漢方薬

小柴胡湯(しょうさいことう)

胸脇苦満があって、口がねばったり苦くなり、吐きけ・嘔吐をともなうものによい。

大柴胡湯(だいさいことう)

上よりも体力が充実していて、便秘している人に用いる。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

やはり胸脇苦満があって、虚証タイプで、やや神経質な人に効く。

五苓散(ごれいさん)

水毒のために、のどが渇き、尿が減り、嘔吐・下痢・腹痛・むくみがあるときに用いる。

桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)

これも利水剤。虚弱で、冷え症、尿量が少ない、あるいはたびたび尿意が起こる、四肢の関節が痛んだり、はれたりする人によい。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

瘀血によって、赤ら顔でのぼせ、動悸・耳鳴り・頭痛・肩こりのある人によい。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

瘀血によって、青い顔色をし、虚弱で、冷え症・頭痛・めまいのある人に用いる。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

気の停滞で、自律神経失調症ぎみの、胸脇苦満がある人に使用する。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

上よりもやや虚弱な人に。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

のどにヒステリー球があり、めまいなどを起こしやすい人によく効く。

なお、「熱が出た」の項でご紹介した地竜(ミミズの干したもの)をトロ火で煎じたものをあわせて用いるのもよい。

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