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地骨皮(じこっぴ)の生薬解説ページ

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本州以南、朝鮮半島、台湾、中国などに分布するナス科の落葉低木、クコ(㊥枸杞Lyciumchinense)の根皮を用いる。クコの果実は枸杞子(くこし)、葉は枸杞葉(くこよう)といい薬用にする。枸杞葉はクコ茶、枸杞子はクコ酒としても親しまれている。クコの根皮にはベタイン、シトステロールなどが含まれ、血糖降下作用、解熱作用、降圧作用などが認められている。

枸杞子は滋養薬として知られるが、地骨皮は虚熱をさます作用がある。漢方では清熱涼血・清虚熱・止血の効能があり、滋養作用のある解熱薬として結核などの慢性的な微熱や体力の低下に用いられるほか、盗汗、咳嗽、吐血、鼻血、血尿、糖尿病、高血圧などに応用される。吐血や血尿には新鮮な地骨皮の汁を用いることもある。→枸杞子、枸杞葉(ゴジベリー)

解熱作用

消耗性疾患の発熱に用いる。肺結核などで盗汗を伴う発熱(骨蒸潮熱)や咳嗽が続くときには柴胡・麦門冬などと配合する(滋陰至宝湯)。結核や慢性気管支炎などの咳嗽や微熱が続き、体力が低下したときには黄耆・人参などと配合する(黄耆別甲湯)。慢性腎炎や慢性膀胱炎などで口渇、煩躁、神経衰弱などの症状のみられるときには茯苓・車前子などと配合する(清心蓮子飲)。

処方用名

地骨皮・ジコッピ

基原

ナス科SolanaceaeのクコLyciumchinenseMill.の根皮。

性味

甘、寒

帰経

肺・肝・腎

効能と応用

方剤例

清虚熱

地骨皮湯

陰虚の骨蒸潮熱・盗汗に、知母・青蒿・鼈甲などと用いる。

清瀉肺火

瀉白散

肺熱の咳嗽・呼吸促迫・痰に血が混じるなどの症候に、桑白皮・生甘草などと使用する。

涼血止血

血熱の喀血・吐血・血尿などに、新鮮品をついて服用するか煎服する。

その他

軽度の生津の効能をもつので、内熱の消渇に使用する。

臨床使用の要点

地骨皮は甘寒で清降し、清熱涼血するとともに肺火を清降し、肝腎虚熱を清退し、退熱除蒸の佳品である。陰虚発熱・有汗骨蒸および肺熱咳嗽・煩熱消渇に適し、涼血止血にも働くので、虚火妄動・血熱妄行の吐血・尿血にも有効である。

参考

地骨皮・牡丹皮は、清退虚熱・清熱涼血の効能をもつ。牡丹皮は辛寒で清透に偏し無汗に

適するのに対し、地骨皮は甘寒で清降し有汗に適する。また、牡丹皮は清泄肝火にすぐれ活血散瘀し、地骨皮は清泄肺熱にすぐれている。

用量

6~12g、煎服。

使用上の注意

寒降の性質をもつので、脾胃虚寒や表証発熱には禁忌。

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