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PMS対策には漢方の教えが役に立つ!?養生法と漢方薬の使い分け

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生理前になるとイライラしたり、疲れやすくなったり、腹痛が起きたりなどの症状がでる「PMS(月経前症候群)」は、仕方のないことと思って諦めていませんか?

PMSは漢方では「気」「血」「水」の乱れや不足が原因となって起きる症状だと考えられています。その辛い症状を少しでも和らげる対策として、漢方的な養生法を取り入れてみませんか?

今回はPMSの症状を大きく3つのタイプに分け、漢方的な養生法とおすすめの漢方薬を紹介していきます!

 

痛みが強い人は「血瘀」が原因?血の巡りを改善しよう

生理前になると下腹部が痛くなったり、頭痛が起きやすいという人は、「血」の巡りが悪くなっているかもしれません。このタイプは「血瘀(けつお」といい、血の滞りが不調の原因となっています。

月経前には子宮内膜を厚くするために血が子宮に集まりやすい時期です。そのため、誰しも多少なりとも「血瘀」の状態になりやすいのですが、特に普段から「血」の巡りが悪い人は症状が重くなりやすい傾向があります。

「血瘀」タイプは少し体を動かすようにすると血行が良くなるため症状が軽快しやすい傾向があります。

例えば、足腰を動かすストレッチやウォーキングなどを適度に取り入れると良いでしょう。また、血の巡りを良くする食材を取り入れるのもおすすめです。黒大豆、サンザシ、たまねぎ、にんにく、ねぎなどの食材もおすすめです。逆に、血流を悪くすることがあるため、チーズ、にがうり、柿などは控えましょう。

 

「血瘀」タイプにおすすめの漢方薬

血瘀タイプのPMSや更年期障害の治療に適した漢方薬としては「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が挙げられます。しみ、クマ、肩こり、などの症状がある、比較的体力のある人に適した漢方薬です。下半身の血流を促して、下腹部の痛みを改善する効果が期待できます。

 

イライラや食欲増進ならば「気滞」が原因?気の巡りを促そう

生理前になると些細なことにもすぐにカッとなってしまったり、イライラが抑えきれずに家族に当たってしまうなどの精神的な症状が起きることがあります。また、お腹がそれほど空いてないにも関わらず食欲が止まらず、余計に食べ過ぎてしまうという方もいるのではないでしょうか。

このようなタイプは「気」の巡りが悪いことが原因に考えられます。漢方では「気滞」や「気逆」などと呼ばれ、気が滞っているために身体に不調が現れています。イライラしたり食欲増進、胸やお腹の張りなどの症状が起こることが多いです。この「気滞」タイプは「気」の巡りを促す養生を取り入れることが必要です。

最も簡単に行うことができる養生法は深呼吸です。イライラした時、気が詰まりそうな時には深く息を吸ってゆっくりと吐き出しましょう。同じ理由でヨガを取り入れるのもおすすめです。呼吸と連動させて身体を動かすことで気の巡りが良くなります。ストレスが溜まりやすい時期だからこそ、ゆったりとした気持ちで過ごすことも大事です。

食材としてはセロリや柑橘類、パクチーやしそなどの香りが高い食材やミントティーなどを取り入れると「気」の流れが良くなりスッキリします。

 

「気滞」タイプにおすすめの漢方薬

生理前のイライラが強い場合や、肩こり、元気が出ないという症状がある場合には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」が適しています。この漢方薬は気を全身に巡らせ、溜まった熱を冷やします。また、不足している「血」を補う作用もあります。

 

気持ちが落ち込んだり、疲れやすい「陽気不足」は体を温めよう

生理前になると気持ちが落ち込みやすくなったり、悲しくなったり、また疲れやすく眠くなりやすいという人は「陽気」の不足が原因に考えられます。普段から寒がりで、冷えやすい、月経不順やむくみなどが起こりやすい体質です。漢方では「陽虚」体質と言います。

このタイプは「陽気」といって陽のエネルギーが不足し、身体の巡りが悪くなっていることで様々な不調が起こります。

対策としては、まず第一に身体を温め、巡りをよくしてあげることが大事です。過度な運動は消耗につながりますが、天気の良い日は適度に外に出て動くようにしましょう。また、冷房などの冷気が直接当たらないように気をつけて、薄着しないよう心がけることも大切です。

食材としては身体を温める作用の高いかぼちゃ、うなぎ、エビ、ラム肉などを取り入れると体が温まり元気が出てきます。

 

「陽虚」タイプにおすすめの漢方薬

「陽虚」タイプの場合は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が使われます。気の巡りを良くするとともに「血」を補い、巡りも良くすることで身体を温める働きがあります。貧血気味で疲れやすく、手足が冷えやすい、腰痛などの症状がある人に適しています。また「水」の巡りも良くするので、PMSのむくみにも効果的です。

 

漢方を役立ててPMSの辛い症状を和らげよう

PMSの症状は、月経が近づくための生理的な変化であることから、多くの人が多かれ少なかれ何らかの不快な症状を経験しており、完全には良くならないこともありますが、漢方の知恵を借りることで辛い症状が改善できる可能性があります。特に「気血水」の乱れが影響しやすいPMSは日頃から養生を行っていくことが大事です。

体質に合わせて養生を取り入れるとともに、なかなか良くならない場合には漢方薬などを取り入れてみると良いでしょう。

毎日少しずつPMS対策を続けることで、次第に症状も軽くなってくるはずです。

 

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