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吐く・むかつくときに効果のある3つの漢方薬を紹介

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腹痛・頭痛をともなうときが危険

吐く・むかつく(吐きけ)というのは、大脳の下にある延髄(えんずい)の嘔吐中枢が刺激されることによって起こる。その原因は、三つに大別できる。

吐く・むかつくときに考えられる病気

まず、全身の生体反応によるものである。食中毒とか、食べすぎ・飲みすぎによる急性胃炎や急性胃腸炎などがそうであり、赤ちゃんの溢乳(いつにゅう)(げっぷとともに乳を少量吐き出す)や吐乳(とにゅう)(大量にいきおいよく乳を吐き出す)、あるいは妊娠可能期の女性のつわりもこれにあたる。このケースがいちばんむかつきが多い。

次に、胃やそれにつながる消化器系に、なんらかの故障が起きた場合だ。胃かいよう・十二指腸かいよう・胃ガン・幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)・食道ガン・食道狭窄症・腸閉塞(ちょうへいそく)・胆石症などの重い病気が考えられる。この場合は、腹痛をともなう。

三番めに、脳性嘔吐の場合だ。かるいものならかぜで起こることもあり、子どもの自家中毒症もこれである。子どもでは、中耳炎で吐くこともある。要注意なのは、頭痛がある場合で、脳炎・髄膜炎(ずいまくえん)・脳出血・偏頭痛・脳腫瘍・緑内障、妊娠でも頭痛をともなえば、妊娠中毒症の可能性がある。

いずれにしても、第二、第三のケースは、ただちに医師に連絡し、指示をあおぎたい。

漢方は妊婦のつわりにも用いられる

中国の古典医書『備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)』には、嘔吐・

悪心(吐きけ)の治療法が三一もあげられているほど、漢方の強い分野であるが、家庭で用いる場合は、第一の原因の場合と、子どもの自家中毒症の場合に限るべきだろう。妊婦のつわりには、卓効をみることが多い。

吐く・むかつくときに効果的な漢方薬

小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)

急に嘔吐し、みぞおちがつかえ、めまいと動悸のあるときに。嘔吐のあとに粘液を出すのも目標。妊婦や子どもに適する。

五苓散

口渇があるにもかかわらず、水を飲むとすぐに吐くものに。小便の少ないのも目標。

人参湯

ふだん胃腸が弱く、元気がなく、血色もわるく、手足の冷えるときに。腹痛をともなう急性胃炎に適する。

なお、嘔吐する人は、服みぐすりを受けつけないことが多いので、ツボ療法が有効である。百会(ひゃくえ)(頭の頂点でくぼんだところ)、風池(ふうち)(首すじの中心と耳との中間で、髪の生えぎわの内側にあるクボミ)、足の三里など。

嘔吐がある場合の応急処置

①洗面器などに新聞紙を敷き、楽な姿勢で吐くだけ吐かせる。背中を下から上にさすってやる。

②うがいをさせ、口のまわりをふく。

③当人に意識がない脳性嘔吐の場合は、吐瀉(としゃ)物を気管につまらせないために、顔を横にさせる。

④とくに脳出血の場合は、からだを動かさないように注意する。吐き終わったら、割り箸に脱脂綿を巻きつけるか、指にガーゼを巻きつけて、口の中を静かにふき、吐いたものをとり去る。

⑤手足が冷たいようなら、あたためる。胃部は患者の意志により、あたためるか冷やす。ただしその結果がよくないようなら、ただちに中止する。

⑥嘔吐によって水分が失われているから、できるだけ水分を与える。冷たい砂糖水がよい。

⑦吐瀉物(としゃぶつ)を観察する。もし、異常があったら、保存しておいて、医師にみせる。

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