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PMSでイライラするのは「肝」の乱れが原因?セルフケアとおすすめの漢方薬

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生理の1週間前くらいになるとイライラしたり、怒りっぽくなったり、周りに当たり散らしてしまう…もしかして性格のせい?と悩んでいる人もいるかもしれません。

でも、実はそれはPMS(月経前症候群)である可能性があります。特に日頃からストレスが溜まりやすい人や頑張りすぎる傾向がある人は要注意です。

今回はなぜ生理前になるとイライラするのかという原因を漢方的な考え方からお伝えするとともに、イライラを抑えるためのセルフケアと効果的な漢方薬も紹介します。

 

PMSのイライラは「肝」の乱れが原因?!

排卵後から生理前の1−2週間になると、さまざまな不調が心身ともに現れやすくなります。西洋医学ではホルモンバランスの影響が原因の一つと考えられていますが、東洋医学では「気血水」の巡りが悪くなることが原因と考えられます。

特にイライラが強い場合や、怒りっぽい、周りと喧嘩することが多くなる、食欲が異常に増すなどの症状がある人は「気」の巡りが悪くなっている可能性があります。そして、「気」の巡りには五臓六腑の「肝」が大きく関係しています。

 

「肝」とは?

肝というと「肝臓」をイメージすると思いますが、漢方で言うところの「肝」と西洋医学の「肝臓」は少し働きが異なります。漢方における「肝」には、以下の働きがあります。

・血を蔵す(貯蔵する)

・疏泄(そせつ)を司る

・筋肉や関節などの動きを司る

血を巡らせているのは心臓と同じ働きを持つ「心」の働きですが、血を貯蔵させるのは「肝」です。例えば筋肉を動かす時などに血液が大量に必要になった時、血を筋肉に与えて活動を支えています。また、全身の血液量を調節するのも「肝」の役目です。

「疏泄(そせつ)を司る」というのは、気をめぐらせる作用、精神状態を安定させる作用、消化を助ける作用などの働きを意味します。

 

肝が乱れると気の巡りが滞ってイライラしやすくなる

ストレスや環境の変化などがあると「肝」が乱れやすくなります。「肝」が乱れると、気の巡りが悪くなって部分的に気が滞ったような状態になります。この状態を「気滞」と言います。さらに進んで気の巡りが逆流するようになると「気逆」と呼ばれる状態になります。

特にPMSの症状の中でも精神的に高ぶりやすく、イライラしやすい、怒りっぽくなるという人や、顔がのぼせる、お腹にガスが溜まりやすい、胸が張るなどの症状が辛い人は「気滞」または「気逆」の状態になっている可能性が高いです。

 

女性は「肝」のトラブルが起こりやすい

では、なぜPMSと「肝」が関係しているのかというと、女性がもともと「肝」と関係が深いからです。排卵と出血を伴う月経は、血を蔵し、疏泄(そせつ)を司る働きを持つ「肝」と深い関係があります。

女性は赤ちゃんを産むために、排卵後は子宮内膜が厚くなり血管が豊富に巡らされますが、この子宮に十分な血液を供給し妊娠・月経が正常に行われるようにするのが肝の血を蔵し、供給する働きなのです。そのため、この血を貯蔵し巡らせる働きが悪くなると、月経前のPMSや月経時の生理不順、生理痛などのトラブルにつながりやすくなります。

また、女性は少しのストレスでも負担に感じやすく、肝の乱れに繋がりやすい傾向にあります。肝が乱れて気を巡らせる疏泄の働きが悪くなると、気が滞って精神的にも不安定になります。さらにストレスが加わることでますます気の巡りが悪くなり、血の巡りにも悪影響を及ぼすようになるという悪循環に陥りがちです。血の巡りが悪くなると、PMSや月経不順、生理痛などが悪化することもあるため、「肝」のトラブルを甘くみてはいけません。

 

「気」の巡りを良くしてイライラを改善しよう

イライラが溜まってくるとストレス解消のために過食に走ったり、家族や同僚などとトラブルを起こしたりなど心当たりのある人も多いのではないでしょうか。そして自己嫌悪に陥ってしまい、PMS自体が引き起こした問題でストレスを抱えてしまうこともあります。深刻な事態にならないうちに、早めに対処していくことが大切です。

PMSのイライラは「気」の滞りが原因なので、滞っている「気」の巡りを良くしてあげることが第一です。具体的にどんな方法で気の巡りを改善できるのか紹介していきます。

 

思いっきり身体を動かして運動する

生理前の時期には少し身体が重たく感じたり、やる気がなくなるという人も多いかもしれませんが、気の巡りを良くするためには身体を動かすことが大事です。

特に疲れやすい、元気が出ないといった「気」の不足がない限り、思いっきり身体を動かすことをおすすめします。例えばジョギングやウォーキングは気の巡りを促し、血行も良くなります。汗をかくことで水分代謝も良くなるため身体が重たくなりやすいPMSの時期に適しています。

疲れやすくて激しい運動は難しいという方はヨガやストレッチ、太極拳などでも良いでしょう。深い呼吸と共に行うことで気の巡りも促され、ストレス解消にも繋がります。

 

香りの高い野菜やハーブ類を活用しよう

PMSの時期には甘いものを食べたくなりやすいですが、砂糖の摂り過ぎは冷えの原因となったり、イライラを増長させてしまうこともあります。

だからと言って食べるのを我慢するのも逆にストレスになるためPMSの時期には逆効果です。そこで取り入れると良いのが「気」の巡りを良くする食材です。

例えば、しそ、セロリ、春菊などの香りの高い野菜や、ミントやパクチーなどのハーブ類は気の巡りを良くする働きがあります。適度に食生活に取り入れていくと、気持ちがスッキリして食欲も落ち着きやすくなります。

香りが良く気を巡らせる作用があるため柑橘類のみかん、グレープフルーツ、ゆずなどのフルーツもおすすめです。食べるのも良いですが、香りだけを楽しむためにアロマオイルなどを活用するのも良いでしょう。

 

セルフケアで効果がなければ漢方薬もおすすめ

紹介したようなセルフケアと合わせてバランスの良い食生活、十分な休息、ストレスを減らすなどの工夫をしてもPMSの症状が改善しない場合には、我慢しないで漢方薬の力を借りるというのも方法の一つです。

 

PMSの症状としてイライラが強い人に良く使われる漢方薬としては「加味逍遙散(かみしょうようさん)」や「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などがあります。

加味逍遙散はイライラや頭痛、肩こり、精神的に不安定になるなどの症状がある人に適しています。「気」を下ろして巡らせることで熱を冷やし、「血」を補う作用があります。

 

「気」の滞りに加えて「血」の滞りもあり、イライラ、冷えのぼせ、生理痛や便秘などが気になる人には「桃核承気湯」が使われます。「血」の流れを促し、「気」の流れを促す作用がある漢方薬です。

 

PMSのイライラは「気」の巡りを促してスッキリ解消しよう

今回はPMSで起こりやすいイライラの対処法を紹介しました。病気ではないからと放置せずに、しっかりと向き合って対処していくことが大切です。「気」の巡りが悪い状態をそのままにしていると、血の巡りが悪くなり他にも様々な不調が出てくることもあります。「気」の巡りを促して、ストレスを溜めない生活を心がけることが大切です。

ただし、うつ状態やイライラなどの精神的な症状が強い場合には専門的な治療が必要になることもあります。症状を悪化させないよう早めに対処するようにしましょう。

 

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