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太りすぎの人におすすめの漢方薬3種と食事療法

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現代人に多い食べすぎ・運動不足

肥満は健康の最大の敵、といわれる。太りすぎの人は、標準体重の人にくらべ、糖尿病で四・五倍、肝硬変症(かんこうへんしょう)で八倍強、胆のうや胆道疾患で五・三倍も病気にかかる率が高い。つまり、太りすぎの人は長寿できそうにないのである。スタイルがわるいとか、背広のサイズがあわなくなった.、ということではとてもすまない。
では、どの程度から、太りすぎというのだろうか。そのためには、まず標準体重を知らなければならない。標準体重の算出法にはいろいろな説があるが、次の算式が最も日本人向きである。

男性・・・身長マイナス一一〇センチ=標準体重
女性・・・身長マイナス一〇五センチ=標準体重

そして、この標準体重より一〇パーセント増加までなら正常、一〇~二〇パーセント増加ならば要注意、 二〇パーセントをこえたら病的な太りすぎである。一家に一台、ヘルスメーターを備え、たえずオーバー・ウエートをチェックするようにしていただきたい。

太りすぎの原因

一般的には、過食と運動不足による。体内に吸収されるカロリーのほうが、消費エネルギーよりも多い場合、余分なカロリーが脂肪となって体内に蓄積されてしまうのである。
まれに、なんらかの病変があるため、肥満を招くこともあるが(甲状腺機能低下症・腎炎・心臓病・副腎皮質ホルモン剤の副作用=クッシング症候群など)、そのようなケースはきわめて少ない。

肥満がもたらす病気

まず、心臓への大きな負担がある。余分な脂肪というお荷物をかかえており、しかもこのお荷物の間に血液を循環させなければならないから、心臓はふつう以上の力で血液を押し出さなければならなくなる。したがって、肥満体の人の心臓は余力が少ない。しかも、心臓自身にも脂肪が沈着して、心筋の働きが妨げられ、狭心症・心筋梗塞(しんきんこうそく)・心不全を起こしやすい。
血管系への影響も大きい。血中のコレステロール量が増えるのに、動脈壁における脂肪の処理能力が低下し、動脈硬化におちいりやすくなる。これはまた血圧を上昇させ、肥満の人は正常な人の三倍も高血圧症にかかりやすいことになる。
肝機能にも異常があらわれる。太りすぎによって、脂肪が肝臓に沈着し、肝実質が萎縮し、さらに肝硬変(かんこうへん)にと進展するからである。一般的に太りすぎの人は、炭水化物・脂肪・アルコールを多くとる傾向があるのに、タンパク質の摂取量が少ないこととも関係があると思われる。
こわいのは糖尿病である。肥満による脂肪の沈着は胃のうしろにある膵臓から分泌されるインシュリンというホルモンを多く使うのだが、インシュリンの不足は新陳代謝のひとつである糖質代謝を妨げてしまう。糖尿病は、動脈硬化・脳卒中・ガン・腎症・尿毒症などという併発症を招くケースが多く、いずれも死亡率が高いのである。
さらに、太りすぎは余分な体重を運動器官にもかけることになるため、いわゆる痛みの病気である腰痛・関節痛・関節炎などの原因にもなる。

漢方は長期連用すれば効果がある

現代医学で「やせ薬」として用いられているものは、ほとんどが食欲抑制剤で、決定的なものではない。といって、漢方薬もやせ薬ではないが、脂肪代謝を含むからだ全体の新陳代謝のひずみを調節する薬方なので、長期連用すれば、たいへん効果がある。ただし、のちに述べる食養生と運動とをあわせて行わなければ、なんの意味もないことを知っておかなければならない。

太りすぎの方におすすめの漢方薬

大柴胡湯

体格・栄養・顔色ともによく、美食や運動不足のために皮下脂肪が沈着して肥満した人で、みぞおちから両脇にかけて抵抗と圧痛があり、頭重・肩こり・息切れ・便秘があるものに。
大柴胡湯合桃核承気湯(だいさいことうごうとうかくじょうきとう)
上の症状の女性で、生理不順、あるいは閉経後で、のぼせる人に。

防風通聖散

からだ全体がやわらかい感じで、へそを中心に肥満している、いわゆる太鼓腹の人に用いる。多くは肩こり・息切れ・便秘があるものに。

防已黄耆湯

皮膚の色が白く、筋肉がやわらかく、俗にいう水ぶとりの人で、汗が多く出て、疲れやすい人に用いる。むくみがあるものにもよい。

摂取カロリーを落とすには?

太りすぎの治療、つまりやせるための根本は食事のコントロールと運動にかかっている。ことに問題なのは食事である。

食事療法

単に三度の食事だけでなく、口に入るものすべてを規制する必要がある。といっても、栄養のバランスを無視して、野菜ばかりをとって、タンパク質を考えない傾向を「美容食」などという人もいるが、これなどはとんでもない話だ。
健康人の一日に必要なカロリー量は、年齢や性別によってちがいがあるが、ふうは二〇〇〇カロリー前後とされている。しかし、太りすぎの人は、せめて一六〇〇カロリーぐらいにまで落とすべきである。そして、偏食しないで、いろいろな食品をバランスよくとることが必要だ。主食の穀類、魚貝・肉・卵類・野菜・くだもの類などを過不足なくとっていれば、カロリーの減少が生活に支障をきたすことはないはずである。

効果的な運動

ゴルフやテニスだけが運動ではない。一日に三〇分だけ歩くことでも、じゅうぶんな運動になる。要は、それをコンスタントにつづけることである。

スープ・酵素減食法

これは、専門家の指導によって食事をコントロールし、自然食スープや酵素、小麦胚芽やジョカモントなどの健康食品をとりいれ、また漢方薬も使用するシステムで、巻末に紹介する薬局で指導をしている。

ビースボン痩身法

肥満解消の革命といわれ、話題になっている方法である。脂肪分解酵素を含んだ中国茶に、民間野草の「かちらいさぎ」「恵比須草」などを濃縮・配合した瘦身専用茶料に、一口弁当・リンゴ酢などをとるだけの簡単なものだ。巻末に紹介する薬局、デパートの健康食品売場などで、相談に乗ってくれるはずである。

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