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動悸がするときに役立つ5つの漢方薬

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心臓に異常はないか

健康な人の場合、心臓は一分間に四〇回ほど収縮し、そのたびに血液を身体各部に送り出す。ところが、運動をしたり、長時間熱い風呂に入ったり、びっくりしたり、精神が緊張したり、恥ずかしい思いをしたとき、あるいは飲酒のあとなどに、 心臓がドキドキと速く打つようになり、いわゆる動悸がするものである。これは、だれにも経験のあることで、むろん病気ではない。

動悸がする場合に考えられる病気

問題になるのは、なにもしないのに、動悸がする場合である。いちばん多いの

が心臓の異常。この場合は、動悸とともに、呼吸音がゼロゼロしてくる、胸の中が苦しい、胸をしめつけられるなどの症状があり、はなはだしいときは皮膚の色が薄紫色になったり(チアノーゼ)する。こうしたときに、脈搏をしらべると、その強さに大小があったり、打ち方がでたらめだったり(不整脈)、とつぜんひとつぬけてみたり(結滞)することがある。心臓病の素人療法は危険なので、これらはむろん医師の診察の対象となる。

心臓神経症という病気もある。これは心臓に病的変化がないのに、夜中に寝ているとき、急に心臓が苦しくなり、動悸がはげしく、ときには脈も不規則で、顔はまっ青、手足は冷え、呼吸困難におちいるものである。一見すると、狭心症・心筋梗塞(しんきんこうそく)の症状に似ているが、徹底的に検査してみても心臓にはなんの異常もないという病気である。

つまり、原因は精神的なもので、不安や恐怖によることが多く、場合によっては、ちょっとした病気を深刻に考え、これらの症状を起こすこともある。心臓神経症は生命に危険のない病気だから、その旨の診断を医師からもらっていれば、とくに心配することはない。

このほか、バセドウ病も、のど元にある甲状腺(こうじょうせん)からのホルモン分泌が多すぎるために動悸することがあり、貧血症の人はちょっとした運動でも動悸を起こしやすい。

漢方は心臓神経症によく効く

心臓病の場合は、素人療法は禁物である。動悸に用いる漢方薬は、心臓神経症や自律神経失調症などの場合が適応症だろう。心臓神経症なら、漢方で大きな成果をあげることが多い。

動悸がするときの5つの漢方薬

桂枝甘草湯(けいしかんぞうとう)

発作時に頓服(とんぷく)として用いる。虚証の人で、熱があって発汗したあとの動悸によい。

柴胡加竜骨牡蛎湯

胸脇苦満(前述参照)があって、腹部とくにへその上に動悸があり、イライラして眠れず、便秘の傾向がある人に。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

上よりも無力で、軟便の人に用いる。

炙甘草湯(しゃかんぞうとう)

顔色がわるく、冷え症の傾向の人で皮膚がかさかさし、疲れやすく、汗が出やすく、 脈が速い(バセドウ病の症状)人に用いる。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

のどにものがつかえたような感じで、胸に圧迫感がある虚証の人に。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

頭重・めまい・動悸があって、尿量減少の傾向がある人に処方する。

民間療法的には?

体質的に動悸を起こしやすい人は、ハチミツ(蜂蜜)を、毎日少量ずつ常用するとよいといわれている。

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