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竹如(ちくじょ)の生薬解説ページ

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別名:竹茹/はちく(葉竹)

イネ科のハチク(㊥淡竹Phyllostachysnigra)の茎の中間層を用いる。まず第一層の緑色の外皮を薄く削り取り、つぎに中間層を削って帯状にする。黄緑色ないし淡黄白色でざらざらしており、よい香りがする。成分にはトリテルペノイドのアルンドイン、シリンドリンなどが含まれ、抗炎症作用などが知られている。漢方では清熱・化痰・除煩・止嘔の効能があり、肺熱を清して痰を除き、胃熱を清して嘔吐を止める。また熱痰による煩躁、不眠、動悸などの症状や鼻血、不正性器出血、妊娠悪阻、胎動不安などにも用いる。気管支炎などで咳嗽とともに黄色の粘稠痰がみられるときには桑白皮・貝母などと配合する(清肺湯)。

大病の後に痰が欝結して眠られずに煩躁するときには半夏・麦門冬などと配合する(竹筎温胆湯)。産後に胸が煩躁して嘔吐やからえずきのみられるときには石膏・白薇などと配合する(竹皮大丸)。気の上逆によるしゃっくりには橘皮・生姜などと配合する(橘皮竹筎湯)。一般に痰熱を治療するときには生を用い、嘔吐を治療するときは生姜汁で炒して用いる。→竹葉・竹瀝

処方用名

竹筎・淡竹筎・鮮竹筎・姜竹筎・竹二青・チクジョ(中国では「竹茄」と書く)

基原

イネ科GramineaeのハチクPhyllostachysnigraMunrovar.henonisStapfその他同属植物の竹竿の上皮を薄く剥ぎ去り、皮下の帯緑白色部を薄く削ったもの。

性味

甘、微寒

帰経

肺・胃・胆

効能と応用

方剤例

清熱滌痰・開鬱

①温胆湯

胆虚の熱痰鬱結による驚きやすい・不眠・不安などの症候に、半夏・枳実・茯苓などと用いる。

②滌痰湯

痰迷心竅の中風で意識障害・舌のこわばり・発語障害・喘鳴などを呈するときに、胆南星・菖蒲・半夏などと使用する。

肺熱の咳嗽、黄痰に、黄芩・栝楼・桑白皮などと用いる。

清熱止嘔

①黄連橘皮竹筎半夏湯・竹葉石膏加竹筎芦根湯

 

胃熱の嘔吐・吃逆に、黄連・半夏・石膏などと用いる。

②橘皮竹筎湯

胃虚挟熱の嘔吐・吃逆には、人参・大棗などと用いる。

その他

涼血安胎の効能もあり、妊娠嘔吐や切迫流産(胎動不安)あるいは出血などにも使用する。

臨床使用の要点

竹筎は甘淡・微寒で、清熱滌痰を主とし除煩止嘔・寧心開鬱に働き、涼血安胎の効能もあらわす。痰熱咳嗽・虚煩不眠・胃熱嘔噦および吐衄崩漏・胎動不安などに適する。

参考

祛痰には生用、止嘔には姜汁炒(姜竹筎)して使用することが多い。

用量

6~12g、煎服。

使用上の注意

胃寒・嘔吐・脾胃虚寒には用いない。

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