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カボチャの食材としての効果、効能とは

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▼滋養、駆虫、消炎

冬至にカボチャを食べる風習は、中国から見習ったものだという。昔の中国の暦では冬至がいまの正月にあたる。この日には小豆粥を炊いてカボチャとコンニャクを食べ、柚子湯に入って疫鬼を払った。冬は野菜が不足するのでカボチャでビタミンを補給し、コンニャクで体内の老廃物を排出させて健康を願ったのである。

カボチャとは

カボチャは中央アメリカが原産といわれるウリ科の一年生蔓草で、日本へは天文年間にカンボジアから渡来したからその名があるとか。当初、物珍しさはあったものの江戸っ子には味が馴染まなかったらしい。冬至にカボチャを食べるようになったのも、明治に近くなってからとみられる。

しかしカボチャは、飢餓に見舞われたとき、救荒作物としての価値を遺憾なく発揮した。「南瓜食べ命つなぎし頃のこと」は、十五年戦争を体験した人の句。あのときは学校の運動場もカボチャやイモ畑と化した。栽培がやさしくて貯蔵性もあり、栄養も豊かなカボチャは、たしかに命をつないでくれたといえるだろう。

カボチャの効果、効能

『本草綱目』にはカボチャのことを、「中を補い気を益す」と記し、栄養効果の高いことを認めている。カボチャの果肉は澱粉と糖質が主だが、蛋白質、脂質を含むほかビタミンAの素になるβカロテンが豊かで、B群、C、E、ミネラル分なども多い。これらがバランスよく含まれていて消化がよく、体を温める作用もあるので、病後の回復期や虚弱体質の人は積極的にとりたい食べ物だ。

種子の薬効も見逃せない。種子には脂肪油が40%ほど含まれており、主にリノール酸だからコレステロール値を下げ、動脈硬化の予防に役立つ。中国でデザートにカボチャやスイカの種を食べるのは道理にかなっているわけだ。漢方では「南瓜仁」といって、回虫駆除にカボチャの種子のしぼり汁を飲ませる。

最近、カボチャに含まれる食物繊維が血糖値の上昇を抑えるという報告もあった。満腹感のある割りにはカロリーが少ないので、食べすぎを防ぎ、糖尿病食としては都合がいいわけ。民問療法では虫刺されにカボチャの葉汁を塗ったり、花をつぶして腫物につけたりすることも伝えられている。

優秀な食材

カボチャには水分の多い日本種と、ほくほくとした西洋種があって、味も栄養も西洋種の評判がよい。たとえばビタミンCで比較すると日本種より倍も含有してトマトをしのぐし、甘味もあるといった具合で、主流を占めつつあるようだ。ちなみにカボチャの旬は夏。長期保存が可能なので冬至のころまで賞味できるのである。「もの言えば南瓜ころがして人みしり」は田舎の縁側の光景であろうか。

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