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アズキ(小豆)の効果や効能について

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■利尿、便秘、催乳に効果がある。

何か祝い事があるたびに、いそがしげに小豆を煮ていた。慶事に赤飯を炊く風習は、江戸の後期に生まれたらしい。古川柳にも「泣くことはないと俄に小豆飯」とある。初潮をみてうろたえる乙女に、大人になったしるしを喜ぶ母親が、いそいそと赤飯を炊く光景であろう。「兄はわけ知らずに祝う小豆飯」ともあって、頰笑ましい家庭図が描かれている。

アズキとは?

アズキはマメ科の一年草。やせた土地にも耐えて跡地を肥やすので、山間地や開拓地にも植えられた。ダイズと同じように、夏型、秋型、中間型があり、夏小豆は春、秋小豆は夏、中間小豆は初夏に種を播く。60センチほどの低い作物で葉腋に花梗を出し、黄色い蝶形の花をたくさん開く。やがて円柱形の莢に10個ほどの種子を宿す。これが小豆といわれるものだ。

どんな効果、効能があるの?

小豆は昔から便通をよくし、尿の出を促す作用があって、とくにむくみのある症状に効くと伝えられている。漢方では食用の部分を「赤小豆」という生薬名で呼んでおり、その効能として中国で最も古い本草書の「神農本草経」には「水腫を下し膿を排す」とあった。また「本草綱目」にも「熱毒を治し、悪血を散らし、煩懣(胸がつかえて苦しい)を除き、脾胃を健にし、食欲を進める」などとある。

赤小豆の成分はサポニンや脂肪酸のほか豊かなセルローズとビタミンB1、B2、鉄分、カリウムなどが目立つ。B1は糖質、B2には脂質も代謝する働きがあり、鉄分は貧血を補う。赤小豆が配合される漢方処方には赤小豆湯や麻黄連翹赤小豆湯などがあり、脚気、心臓病、腎臓病、便秘といったむくみをともなう症状に投薬されている。

民間療法など

民間療法ではアズキ20~30グラムを500CCの水で半量に煎じ、一日三回に分けて空腹時に飲むと、体のむくみがとれて脚気や二日酔いが軽くなるという。小豆飯を食べ続けても尿の出がよくなり、むくみがとれる。川魚のコイを食べてからアズキのスープを飲むと、母乳の出が悪い産婦の乳汁を促すことも古くから知られていた。

これらは漢方処方の赤小豆鯉魚湯の応用であろう。

その他

「枕草子」に「望粥の節供参る」とあるのは、中国から伝わった小正月の行事である。一五日の亥の刻に小豆粥を神棚に供え、その粥を食べると1年中疫病から逃れられるという言い伝えがあった。疱瘡のとき赤いものづくしで子どもを看病するように、アズキの赤い色の中に呪力を認め、生命力を強める願いをこめた風習ではないのだろうか。

アズキの遊具もあった。縮緬の布でアズキを包み、これを宙に投げて技を競う女の子の遊びがお手玉。「お手玉を持てば出てくる数え歌」(晃)という句もある。戦中戦後の飢餓状況のときは、そのお手玉からアズキを取り出し、菜っ葉などを加えて食べた人が多い。生涯忘れ得ぬ糧に化けたのである。

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