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手のひらや足の裏のほてりに三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)

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「三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)は手のひらや足の裏のほてりによく使われます」

処方のポイント

熱を下げ潤いを与える地黄、身体上部の熱を下げる黄芩、身体下部の熱を下げる苦参という、3種の解熱作用生薬で構成。頭痛はなく手のひらや足の裏がほてる等の症状に適応する。地黄が胃にもたれる場合があるので要注意。苦味。

三物黄芩湯が適応となる病名・病態

保険適応病名・病態

効能または効果

手足のほてり。

漢方的適応病態

陰虚火旺

三物黄芩湯の組成や効能について

組成

生地黄6黄芩2苦参4

効能

滋陰・清熱・凉血

主治

陰虛血熱

解説

三物黄芩湯は産後の発熱症に用いる処方である。滋陰、清熱、凉血の作用によって、陰虚血熱の症状を治療する。

適応症状

◇微熱

正常な状態では陰と陽は平衡を保ち、相互に制約、協調しあっている。陰血が虚して陽気がその制約を失うと、陽気は相対的に亢進状態となり虚熱が生じる。発症原因が陰虚であるため、昼間より夕方からの微熱が多くみられる。微熱でなく、ほてり、のぼせとして現れることもある。

◇心煩・不眠

心熱の存在を示す症状である。心は血脈を主るので、血分に停滞した熱邪は心に移行しやすく、心の蔵神機能を乱すために現れる症状である。

◇咽乾

陰虛によって津液が不足して、咽を潤すことができない症状である。

◇舌紅・苔乾

血熱が存在するので舌はやや濃い赤を示す。陰津不足により苔は乾燥する。

◇脈細数

陰血の不足を示す細脈と、血熱を示す数脈がみられる。

生地黄は滋陰・凉血・清熱の作用によって、不足した陰血を補い、血分の熱を清する。黄芩は優れた清熱作用をもち、滋陰作用のある生地黄と配合することにより、血分の熱をする作用が強められる。苦参は清熱燥湿の作用をもち、黄芩、地黄の清熱作用を補佐する。燥性が強いため、陰を損傷する恐れもあるが、生地黄の滋陰作用が苦参の燥性を抑えることができる。苦味は心に入って心熱を清し、心煩の症状を治す。

臨床応用

◇微熱・ほてり

陰血虚による発熱、ほてりの症状に用いる。とくに産後や月経期間中におこる発熱症に用いることが多い。

臨床では、陰虚火旺の結核による発熱にも用いられる。

◇神経症

陰虚血熱に属する心裥濘の諸症状(ふ煩、不眠、頭痛、ほてり、寝汗など)に用いる。

◎心神不寧の症状が強いとき+「酸棗仁湯」(養血舒肝・清心安神)

◇湿疹

湿疹、アトピー性皮膚炎などの慢性皮膚疾患に用いる。局部の乾燥、搔痒感および皮膚紅潮などの陰虚血熱症状に適している。

燥湿止痒作用のある苦参と、清熱解毒・燥湿作用のある黄芩カ怳合されているので、局部に滲出物がある場合も用いることができる。

注意事項

苦味の強い苦参と、滋潤性のある地黄は胃にもたれることがあるため、脾胃虚弱の者は注意しなければならない。処方の性質は寒性なので、寒証に用いてはならない。

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