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のぼせの強い便秘に三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)

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「三黄瀉心湯はのぼせの強い便秘によく使われます」

処方のポイント

停留した余剰の熱を大便により体外排出する瀉下作用の大黄を中心に、消化器や呼吸器にこもった熱を下げる黄連・黄芩の組合せで構成。のぼせが強い便秘等に適応する。苦味で、温服が効果的。

三黄瀉心湯が適応となる病名・病態

保険適応病名・病態

効能または効果

比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で、便秘の傾向のあるものの次の諸症:高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症。

漢方的適応病態

1)熱盛

2)血熱妄行

3)湿熱(脾胃湿熱、肝胆湿熱)

4)心火旺、肝胆火旺胃熱。すなわち、黄連解毒湯とほぼ同じで、便秘傾向のものによい。

三黄瀉心湯の組成や効能について

組成

大黄6黄連3黄芩3

効能

瀉火解毒・燥湿

主治

熱毒旺盛

◎瀉火解毒:火・毒の概念については「黄連解毒湯」を参照。

◎熱毒旺盛:熱毒の邪気が非常に盛んである病証をいう。

解説

三黄瀉心湯は血熱による出血を治療する処方である。「瀉心湯」「三黄湯」の名もある。

適応症状

◇心中煩熱

イライラして、熱感をもつこと。熱邪が心の蔵している神を乱すことによって生じる症状である。

◇吐血・衂血

「心は血脈を主る」ので、心の熱邪は、血と結びつきやすい。血が動性のある熱とともに妄行して脈管の外へ出ると、出血症状が現れる。熱の上昇する特性によって上部の出血が多くみられる。熱による出血の色は鮮やかな赤色を呈することが多い。

◇尿黄・便秘

体内の実熱が盛んであることを示す症状である。

◇舌紅・苔黄

心火が旺盛なため、「心の苗」である舌(特に舌尖部)が赤くなることが多い。黄苔も熱を示す。

◇脈数有力

実熱に属する病証なので、熱を示す数脈と実を示す有力脈が現れる。

黄連、黄芩、大黄はともに苦寒薬に属している。苦味は熱を下降し、寒性は火熱の邪気を清泄できる。この3味の配合によって上部に停滞した熱毒の邪気を直接下へ引き降し、除去する。黄連は心に帰経し、心火旺盛の病証に対し、その心火と血熱を清泄する。黄芩は上焦の熱邪を清する作用に優れ、熱による上部の出血に多く用いられる。また、黄連の清熱瀉火作用を強化する。黄進黄芩の両薬はともに燥湿作用があるため、湿熱病証にも用いる大黄は瀉下通便薬である。この処方の中では通便作用よりむしろ下行する薬性が利用され、上部の熱邪を下げる役わりを果たしている。さらにその活血補作用によって、脈外に溢出した血(瘀血)を除去する。「去瘀生新」(瘀血を除去すれば、新しい血が生まれ出る)ことができる、出血が多いときには大黄炭を使用することがある。

臨床応用

◇出血証

吐血・鼻血など上部の出血証に用いる。急性、熱性の出血証に適しており、慢性、虚性、寒性の出血に用いてはならない。

胃・十二指腸の出血、鼻血、皮膚紫斑病に用いることが多い。

冷やして服用すると涼血作用が増強される。出血の症状が止まれば使用を中止する。

◇火熱証

出血症狀はなくても、激しい頭痛、目の充皿、口内炎、高血圧など頭部の火盛症状に使用できる。

◎頭痛、目赤のとき+「竜胆瀉肝湯」(瀉火利湿)

◎口内炎がひどいとき+「白虎加人参湯」(清熱生津)

◎高血王のとき+「釣藤散」(清肝)

◇にきび

三黄瀉心湯は実熱による青年期のにきびに用いられる。特に赤ら顔で、口渇、便秘をともなう場合に適している。

 

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