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頭痛に川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)

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「川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)は頭痛によく使われます」

処方のポイント

とくに頭痛に対する止痛効果をもつ川芎・羗活。白芷の構造を中心に、血流を補助し止痛効果のある香附子、頭部不快感を軽減する薄荷、解熱鎮痛作用の荊芥、防風で構成。初期の感冒の頭痛、偏頭痛等に適応。顔面神経痛、鼻づまりにも応用される。辛味で、温服が効果的。

川芎茶調散が適応となる病名・病態

保険適応病名・病態

効能または効果

かぜ、血の道症、頭痛。

漢方的適応病態

風寒の頭痛。すなわち、突発性の頭痛で、悪寒、発熱、鼻づまりなどの表証を伴う。めまいがみられることもある。

川芎茶調散の組成や効能について

組成

川芎6白芷3羌活3荊芥6防風2香附子3薄荷6甘草3茶葉

効能

疏風止痛

主治

風邪頭痛

◎疏風止痛:風邪の侵入による頭痛に対し、邪気を発散法で対外へ追い払う治法である。

解説

川芎茶調散は風薬が多く配合され、外感風邪による頭痛を治療する処方である。川芎を主薬とする散剤で、お茶により服用することから「川芎茶調敞」と名付けられている。なお、中医弁証では、頭痛は外感頭痛と内傷頭痛に分けられる。

適応症状

◇頭痛

頭は「諸陽の会」「清陽の府」といわれ、手の三陽経・足の三陽経・一身の陽を主る督脈が集合し、陽気が充満している所である。風邪が、寒、湿の邪気をともなって頭部を犯し、清陽の気を塞ぐと頭痛が現れる。風寒の邪気が主である場合は頭痛が激しく、風湿の邪気が主である場合は頭が重い。

◇悪寒・発熱

風寒の邪気の侵入により、表証がみられる。衛陽が体表を温煦できないため悪寒症状が見れ、正気と邪気の抗争により発熱症状が現れる。

◇鼻塞

風邪が肺に侵入して、肺気の流れが塞がれるため、肺の竅である鼻がつまる。

◇舌苔薄白

舌苔薄は病位が表であることを示し、白苔は病因が風邪と寒邪であることを示す。

◇脈浮

邪気を追い払うために体内の正気が体表に浮き上がるため、浮脈が現れる。

川芎・白芷・羌活は疏風止痛の作用をもち、風邪を発散させて頭痛を止める。中でも川芎は頭痛の専門薬で、止痛作用が優れ、特に少陽胆経(側頭部)と厥陰肝経(頭頂部)の頭痛に用いることが多い。川芎には活血作用もあるので、瘀血による頑固な痛を治療できる。白芷は陽明経(前額部)の頭痛を治療し、また、鼻竅を通じさせる作用を兼ね備えているので、鼻づまり、蓄膿症、鼻炎などをともなう頭痛に適している。さらに白芷には利湿作用もあるので、風邪と湿邪の侵入による風湿頭痛、頭重にも効果がある。羌活は主に太陽膀胱経(項部と後頭部)の頭痛を治療する。利湿作用もあるので風湿頭痛・頭重に用いられる、荊芥、防風、薄荷は去風薬で、上述した諾薬の作用を増強できるが、頭痛を止める作用はそれほど強くない。荊芥と防風は一緒に用いることの多い去風薬で、全身の風邪を取り除き、身体の疼痛を緩和する。去風作用は荊芥よりも防風の方が強い薄荷は辛凉解表薬で、風熟の邪気を発散する。その凉性によって辛溫薬の温燥性を抑えることができ、質が軽いので上昇して、去風作用を増強する、原文の用量は川芎の倍になっている。また、薄荷は芳香性が強いため、鼻塞にも効果がある。香附子は肝に帰経し、舒肝理気の作用により気血の流通を促進する。茶葉は苦寒の性味をもっている。寒性により清熱し、薄荷とともに風薬の温性を抑え、苦味により頭部の病邪を下降させることができる。

臨床応用

◇顧痛

薬性が辛温で発散作用が強いので風寒、風湿など陰邪の侵入による病証特に風邪頭痛に用いる。薄荷、茶葉などの辛凉薬も配合されているので、発熱、舌紅などの軽い風熱頭痛に用いることもできる。頭痛を止める作用が強く外感頭痛以外の頭痛(例えば耳鼻科疾患による頭痛、眼科疾患による醐市など)に他剤を配合して用いることもできる。ただし、発散作用と温性が強いため、虚の病証あるいは熱症状が著しい場合は不適当である。川芎の活血作開は瘀血による頭痛に用いることも可能である、下記のような血分剤を併用することにより、月経期間中の頭痛、神経性の頭痛、頑固な頭痛、外傷性頭痛などを治療する。

◎血分薬を増やしたいとき+「四物湯」(養血活血)

  または+「加味逍遥散」(養血・舒肝・健脾)

  または+「桃核承気湯」(活血化瘀)

◎悪寒、発熱、身体痛など(表証)が多いとき+「葛根湯」(辛温解表)

  または+「銀翹散」(辛凉解表)

◇鼻疾患

鼻竅を通じさせる白芷・薄荷と、活血薬の川芎が配合されているので鼻の症状、特に鼻づまりに効果がある。蓄膿症、急・慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎などに使用される。鼻の症状が著しいときは下記の方剤を併用する。

◎鼻水が薄く白い、量が多い、舌苔薄白(風寒)のとき+「葛根湯加川芎辛夷」(解表通竅)

◎鼻水が黄色く濃い、舌苔黄膩(風熱)のとき+「辛夷清肺湯」(清肺開竅)

  または十「麻杏甘石湯」(宣肺清熱)

◎粘って量の多い鼻水、舌苔厚膩(痰湿)のとき+「二陳湯」(燥湿化痰)

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