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ホウレンソウの持つ効果、効能について

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▼造血、利尿、便秘

栄養のある野菜といえば、まず思い浮べるのはホウレンソウだ。人気アニメの「ポパイ」は窮地に立つとホウレンソウを食べて百人力を発揮するのが、わたしたちの深層心理に刻まれているせいだろうか。食べられる期間が長いので旬はいつかも定かでない。「はうれん草乳首のごとき根を洗ふ」は早春の光景だから、そのころが最もおいしいのだろう。本来は冬菜に属するものらしい。

ホウレンソウとは

ホウレンソウは西南アジアが原産でアカザ科の越年草。日本には江戸時代の初期に中国から伝わったものと、明治以降にヨーロッパから渡来したものがある。「ほうれん草くすりのように奨められ」とあるように、栄養価に富むこの野菜は、欧米でも緑黄色野菜の王様と評価されてきた。

ホウレンソウの効果、効能

栄養価の特徴はビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいることであろう。とりわけビタミンA、C、Eといった抗酸化力の高い成分を、これほど多く含んでいる食材は、ちょっと見当らない。それにビタミンB群が栄養素の代謝を助け、食物繊維は有害物を体外に排出して同時に便通を促す働きがある。

造血作用のある鉄分や葉酸の含有も見逃せない。貧血気味の女性や妊婦には欠かせない栄養素だ。根元の赤い部分には骨の形成にかかわるマンガンを含んでおり、そのほか強精作用のある亜鉛、骨や歯を丈夫にするカルシウム、利尿を促すカリウムなどのミネラル分も多い。さらにリジン、シスチンといったアミノ酸まで含んでいるから、病後や虚弱体質の人にはぜひ食べてほしい野菜だ。

ホウレンソウの効能で注目したいのは、胃腸を浄化し消化器の機能を高めてくれる働きである。また神経の興奮を鎮め、アルコール依存症の予防にもよいという。体内の尿酸を排泄させる作用もあると報告されており、痛風にも効果があるはず。豊富なクロロフィルは血液中の有毒物を浄化する働きも示す。

摂取方法

ただ、青汁ブームのころ、ホウレンソウの生汁を飲み続けて結石になる人が増えたと報じられたことがあった。ホウレンソウ100グラムの中に含まれるシュウ酸の量0.86グラムだから、よほど生汁をがぶ飲みしないと結石になるとは考えられないが、「薬も過ぎれば毒」の教訓としたいもの。茹でて食べれば、ほとんど問題はない。

ホウレンソウを調理するとき気をつけたいのは、ビタミンCの破壊を最小限にすること。無造作に丸ごと茹でてはCの半分も喪失してしまう。沸騰した湯の中にホウレンソウを少しずつ根元からくぐらせるようにすれば、熱に弱く水溶性のCも8割ほどは保てるだろう。食卓の定番ホウレンソウのゴマ和えも、一味違うはずだ。

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