水虫はカビの仲間がもたらす
専門的には、汗疱状白癬(かんぽうじょうはくせん)といい、カビの仲間である白癬菌(はくせんきん)の感染によるものである。
水虫の症状
手と足が水虫におかされる。とくに足の裏、足の指の間で、はじめに粟粒くらいの小さな水疱(すいほう)があらわれ、次第に広がるかゆみが強く、不潔な爪でひっかいたりすると、細菌感染して化膿し、赤くはれ、痛んで歩けなくなることもある。
手にできるものも、足と同じ症状だが、ほとんどは白癬菌が発見できず、足にできたものに対するアレルギー反応だと考えられる。
家庭治療
市販の治療薬を使用するさいには、原則として、じめじめした水虫には軟膏類を、乾いたものには液剤を用いる。
漢方は内服で治療する
素人治療でこじらせたものは、現代医学でも水虫をなかなか根治させるのはむずかしいが、漢方の湯液使用で意外な効果を示すことが少なくない。
水虫に効く漢方薬
麻杏薏甘湯
慢性化して、乾燥したものに。
十味敗毒湯
水疱が破れ、かゆみもあって、化膿しかけたものによく効く。
桂枝茯苓丸
丘疹状をなして、赤みをおび、灼熱感もあるような場合で、便秘しないものに。
桃核承気湯
上の症状で、便秘するものに。
当帰芍薬散
顔色がわるく、冷え症の女性に。
防風通聖散
太鼓腹の肥満タイプで、食毒・水毒のある美食家、便秘の傾向があるものに。
紫雲膏
外用薬。とくに乾燥したものによい。