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更年期の原因は個人ごとに違う?漢方的に考える更年期症状と体質

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更年期症状については症状が強い人もいれば、それほど気にならない人もいます。また、気になる症状も個人差が大きく、身体的な症状が強い人もいれば、精神的な症状に悩む人も多くいます。同じ年齢であっても人によって個人差が大きいのは、更年期症状の原因が複雑であることが理由です。なぜ更年期の症状が出るのか、自分の症状の原因が何であるのかを知っておくと対処がしやすくなります。

そこで今回は更年期の症状の原因について、漢方的な体質の話も交えてお話していきます。

 

更年期症状の原因はホルモン分泌の減少だけではない?!

更年期の症状が起きるのは、ホルモン分泌の減少が関わっています。閉経を迎える50歳前後の約10年間にあたる更年期には女性ホルモンの分泌が急激に減少してきます。卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少すると、不足を補おうと脳がホルモンを分泌させるための指令を出します。

しかし、卵巣の反応が低下してホルモンが分泌されないため脳が混乱を起こし、脳がコントロールしている自律神経もパニックを起こしてしまいます。そして、結果として自律神経が乱れたことによる不調が体に現れてくるのです。

例えば、自律神経の乱れによる更年期症状の特徴的なものとして、ホットフラッシュや動悸、発汗などの症状があります。

 

しかし、実際は更年期には他にも非常に多くの症状が起こります。更年期症状には100種類以上もあると言われていて、個人差が大きいことが特徴です。

西洋医学においては個人差が大きい原因に、家庭環境や性格、心理的な問題などが隠れていることもあると考えられています。

 

漢方的に考える更年期症状の原因とは?

一方で、漢方では更年期症状の違いは体質の違いによって説明できるということが西洋医学との大きな違いです。

体質については色々な分類がありますが、例えば「血瘀(けつお)」「気滞(きたい)」「気虚(ききょ)」「陽虚(ようきょ)」「痰湿(たんしつ)」などが挙げられます。

体の構成要素である「気血水」の巡りの悪さや不足によって分類されていて、「気血水」の流れに異常があると身体に不調となって現れてきます。

更年期においては主に「血瘀」と「気滞」が中心となりますが、その影響で「気血水」の流れ全てに影響が出ることもあります。

ここでは主に更年期に問題となりやすい4つの体質について取り上げて説明します。

「血瘀」

「血」の巡りが悪く、「血」が部分的に滞っている状態のことを「血瘀(おけつ)」といいます。血は全身に酸素だけでなく熱や栄養を送るための重要な構成要素であり、血が滞ると部分的に痛みが出たり、手足が冷えるなどの症状が出やすくなります。特に、更年期では女性ホルモンの変化により「血」の巡りも変化が現れやすい時期になります。

「血」の巡りが悪くなる原因にはストレスや冷えなどが関係していることが多いです。

<起こりやすい症状>

  • 血の塊のようなものが経血に混じる
  • シミやクマができる
  • 下腹部が痛む
  • 肩がこる
  • 頭痛
  • 足の血管が浮き出る

「気滞」

気は十分に満ち足りていても気の巡りが悪いと不調が現れてしまいます。気が部分的に滞っている状態を「気滞」といい、さらに悪化して気が逆流している状態を「気逆」といいます。

「気」が十分に巡らなくなると、自律神経系の不調や精神的なイライラなどが出やすくなります。憂鬱になったり、不眠がちになったりなどの精神的なトラブルを抱えやすくなるのも「気滞」の影響が考えられます。

「気」が十分に巡らなくなる原因としてはストレスや緊張、プレッシャーなどが関わっていることが多いです。更年期は介護問題や家庭環境の変化、仕事の重責などがかかりやすい時期でもあり、ストレスを抱えやすい人は「気」の巡りが悪くなりやすいので要注意です。

 

「気虚」

「気」が足りていないために「気」が十分に全身を巡っていない状態のことを「気虚」といいます。「気」は「血」と「水」を巡らせるための駆動力ともなるため、気虚が悪化すると血の巡りも水の巡りも悪くなってしまいます。

さらに「気」は元気ややる気などとも関係するため、精神的に落ち込んだり、疲れやすくなることも。「気」は外からの敵を寄せ付けないバリアー機能にも関係するため免疫力が低下することで病気にかかりやすくなる場合もあります。

「気」が不足する原因としては、朝食を抜いている、睡眠不足などの生活習慣、ストレスや過労なども関係します。

<起こりやすい症状>

  • 日中も眠い
  • すぐに疲れてしまう
  • 食欲がない
  • 風邪をひきやすい
  • 元気がでない

「陽虚」

「陽」のエネルギーが減少した状態のことを「陽虚」といい、「気虚」が進んだ状態です。温める「陽気」が不足するため寒さに弱く、また「気」が足りないと体力も不足しがちで貧血気味になることもあります。特に「血」も不足している場合には、髪の毛が抜ける、皮膚の乾燥、不眠、こむら返りなどの症状が出やすくなります。

寒い地域に住んでいたり、薄着のために体が冷えている場合もありますが、更年期においては加齢により「陽」が不足してくることも関係します。

<起こりやすい症状>

  • 全身が冷える
  • 疲れやすい
  • 落ち込みやすい
  • むくみ
  • 顔色が悪い

更年期の辛い症状は体質を知って適切に対処しよう!

更年期の症状は個人差が大きく、体質による違いも深く関係していることが分かったかと思います。

更年期の症状を悪化させている要因を見つけられたら、自分なりの対処法を探していきましょう。

また、体質がわかれば適した漢方薬も見つけやすくなります。自分の体質がよくわからないという場合には専門家に相談してみるのも手です。

一人で更年期の辛い症状を抱えないで相談してみると良いでしょう。

 

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