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蓄膿症に効く漢方薬の使い方とおすすめの処方の選び方

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鼻のつまりや嫌な臭いがする症状が特徴の「蓄膿症」はなかなか治りにくく、慢性化して長引きやすい病気です。辛い蓄膿症を改善するためには漢方薬を使うのも方法の一つです。そこで今回は蓄膿症に効く漢方薬の選び方や使い方についてご紹介していきます。蓄膿症に悩まされることが多い方はぜひ読んでみてください。

 

蓄膿症とはどんな病気?

蓄膿症とは「慢性副鼻腔炎」のことで、鼻の奥の方にある副鼻腔という空間に膿がたまることが原因で起こります。

  • 鼻のつまり
  • 鼻や口から嫌なニオイがする
  • 色の濃いドロっとした鼻水が出る
  • 頰から頭にかけてボーッとしたり、頭痛・頭重感がある

などの症状が見られることが多く、多くの場合は急性鼻炎(鼻風邪)が長引くことにより発症します。

細菌やウイルスが感染して鼻腔の炎症が長引くと、副鼻腔まで拡がって粘膜が腫れ、互いの出入り口が塞がれて副鼻腔に膿汁が溜まって排出されなくなることで副鼻腔炎となります。

副鼻腔炎の状態を漢方においては、鼻に「水」が溜まってむくんでいる状態と捉えます。また、水が溜まることで「気」と「血」の巡りを妨げて、溜まった気が熱に変わって鼻水の水分を奪うため、ねっとりとした鼻水に変わります。「気」や「熱」、そして「水」と「血」などのバランスと巡りが乱れることで副鼻腔炎が起きると捉えるのが漢方の考え方です。

 

蓄膿症と漢方薬

蓄膿症に使われる漢方薬はいくつかの種類があり、症状や体質などによって選ぶことができます。次に代表的な3つの漢方薬を紹介します。選び方を参考に自分にあった漢方薬を見つけてください。

 

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

余分な熱を冷まして追い出すとともに、鼻の通りを良くする効果があります。こもった気の巡りを良くして鼻の通りを改善します。首から上の熱を冷ます作用があるので、副鼻腔炎だけではなく膿性の痰や扁桃炎、ニキビの治療にも効果がある処方です。体表にこもった熱を冷まし、膿を出す働きのある漢方薬で、体質としては肌が浅黒く体力は中程度にあり、胃腸が虚弱ではない人に適しています。

 

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

急性期よりやや進んだ状態から慢性期の蓄膿症に適した処方であり、ねっとりとして色のついた鼻水が出る場合に用います。後鼻漏と呼ばれる鼻水が鼻から喉の方へ降りてくる症状がある場合にも対応します。この処方は肺こもった熱を冷まして、肺に水分が少なくなった状態を改善する作用があります。鼻茸があり嗅覚異常があるような蓄膿症にも対応します。体質としては比較的体力があるタイプで、口の渇きを訴える場合に適しています。

 

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

風邪の初期に用いられる葛根湯をベースに鼻づまりに効く川芎と辛夷という生薬を加えた処方です。川芎は蓄膿症による頭痛に、辛夷は民間薬として鼻づまりに用いられる生薬です。蓄膿症だけではなく、鼻風邪で鼻づまりがひどい場合やアレルギー性鼻炎や花粉症の鼻づまりにも対応します。体力が低下している場合や、寒さにあたり症状が悪化した場合に適した処方です。この処方は体を温めて体表の陽気の流れを良くしたり、気の流れを促して頭痛を改善する効果があります。さらに、溜まった「水」の発散を促して、鼻づまりの症状を改善します。

 

蓄膿症に対する漢方薬の使い方

漢方では蓄膿症は熱や余分な水が溜まっていることが原因で起きる病気であると捉えるため、漢方薬で気や水などの流れを改善することで蓄膿症の症状を和らげます。即効性だけではなく、続けて服用することで膿の溜まりやすい状態を改善し、蓄膿症の再発や悪化を防ぐ効果も期待できます。症状が出た時に服用しても効果はありますが、体質改善にはじっくりと時間をかけて取り組むことが大事です。

 

蓄膿症では組織の炎症が長引いて膿が溜まり、その結果さらに炎症が酷くなって粘膜が弱り、膿を排出する力がどんどん低下するという悪循が問題になります。その悪循環から抜け出すには、膿を出して次々起こる炎症を抑えることが大事です。市販の風邪薬や鼻炎薬では膿を出す効果はありませんが、漢方薬であれば膿を出して治療することができます。漢方薬を上手に使って蓄膿症の悪化や再発を防ぎましょう。

 

長引きやすい蓄膿症は漢方薬で改善を目指そう

蓄膿症は一度かかると症状が長く続いたり、風邪をひく度に再発して悪化させることも多い病気です。

大事なのは症状が悪化する前に、早めに治療を行うことです。特に症状を悪化させる膿をしっかり出して炎症を抑え、身体が本来持っている自然治癒力を引き出す力を取り戻すことで症状の悪化や再発を防ぎましょう。漢方薬はそのお手伝いをしてくれます。

また、蓄膿症に用いられる漢方薬は紹介した以外にもさまざまな種類があり、症状や体質、病気の進行度などで使い分けることが大切です。適切なタイミングで自分に合った漢方薬などの治療薬を用いるようにしましょう。なお、蓄膿症は放置していると嗅覚に異常が出ることもあるため、治りにくい場合には早めに病院を受診することをお勧めします。

 

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