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重症化する前が重要!胃炎、胃もたれに効果的な漢方薬3選

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「仕事のストレスなのか、胃がキリキリする…」

「食べすぎ飲み過ぎで、胃のむかつきが気持ち悪い…」

このような経験、ありませんか?

忙しいとなかなか病院にもいけないので、できれば市販薬で治したいところですよね。

今回は、そんな時に役に立つ漢方薬をご紹介します。是非、参考にしてみてください。

胃炎や胃もたれの原因とは?

以下のように、胃炎が起こる原因はさまざまに考えられます。

  • 喫煙
  • 寝不足
  • アルコールの飲み過ぎ
  • コーヒー、紅茶、緑茶などのカフェインを含む飲料の飲み過ぎ
  • 脂っこいもの、熱いもの、冷たいもの、辛いもの、塩気の多いもの、甘いものの摂りすぎ
  • 不規則な食生活
  • 薬の副作用や水なしで薬を服用したとき
  • ストレス

一つの原因で起こっていることもあれば、複数の原因が合わさって起こっている場合もあります。アルコール度数の高いものをストレートで飲んだり、空腹時に飲んだりすると、胃の粘膜を刺激して胃が荒れてしまいます。また、薬を飲むときに十分な量の水と一緒に飲まないと、食道で薬がひっかかってしまい、食道で溶けて潰瘍を起こしたり、濃度の高い成分が胃の粘膜を刺激したりすることがあります。

 

漢方薬で対処できる胃の症状

漢方薬は次のような胃の不調があるときに使うことができます。ただし、自己判断では原因が特定しづらく、病気を見極めることは難しいので、なるべく医師や薬剤師に相談の上で使用することをおすすめします。

急性胃炎

胃の粘膜に急性な炎症が起こり、突然、痛みやむかつき、吐き気などの症状があらわれます。2〜3日程度、軽い症状が続くだけのものから、中には嘔吐などを伴い、数週間不快感が続くものもあります。症状が強い、長引く、何度も繰り返す場合は、医師の診察が必要になります。日々の生活の中で、胃炎になってしまった原因を取り除くことも治療を進める上では欠かせません。

食事に関しては、胃に負担のない食事(おかゆ、うどん、卵、スープ、白身魚)に切り替え、ゆっくりとよく噛んで食べることが大切です。アルコールやカフェイン、刺激物など胃に刺激のあるものはしばらく避けた方がいいでしょう。

胃もたれ

胃もたれは、食べ過ぎや飲みすぎ、加齢、ストレスなどにより、胃の働きが低下し、ぜん動運動が妨げられて、飲食した物が長く胃の中に留まってしまうことによって生じます。また、空腹時、胃粘膜が荒れることによって生じる場合もあります。通常、胃粘膜は、胃液による刺激を防ぐために、粘液によって保護されていますが、粘液の量が低下して胃のバランスが崩れると、胃もたれを引き起こします。

早くスッキリしたいときは、胃の働きや消化機能を高める薬を服用する選択肢があります。市販薬を選んだり、薬局や病院で相談するときは、症状だけでなく、その症状が出るタイミングも意識するようにしましょう。また、消化がよく、胃粘膜に優しい食事を心がけることも解消への近道です。具材はなるべく細かく刻み、味付けは薄味に、そして、煮る、蒸すなどの加熱処理をしっかり行いましょう。

胸やけ

胸やけとは、みぞおちから喉のあたりにかけて、焼けるような不快感、違和感を感じる症状で、胃液が食道へ逆流することが原因で起こります。通常、一旦胃の中に入った物は、食道へ逆流しない仕組みになっています。しかし、食道と胃をつなぐ食道括約筋が緩んだり、腹部が圧迫されたり、食道のぜん動運動機能が低下すると、胃液を含んだ胃の内容物が逆流してしまいます。胃とは異なり、食道には酸に対する防御機能がないため、強酸性である胃液が食道粘膜に留まることによって、炎症を起こし、胸やけの症状が現れます。

治療法としては薬物治療が中心となりますが、生活習慣の改善でも十分効果が見込めます。暴飲暴食を避け、脂っこい食事やコーヒー、唐辛子などの刺激物は控えるようにしましょう。腹部の圧迫も胸やけを起こしやすいので、前かがみの姿勢を避け、ベルトやガードルは締め付けすぎないことを意識しましょう。

 

東洋医学からみる胃炎とは?

漢方で胃もたれは、「気・血・水(き・けつ・すい)」の「気」が不足している「気虚」の状態、あるいは「水」のバランスが悪くなっている「水毒」の状態と考えられています。そこで、胃への血行を促して胃腸を温めることで、胃の緊張を解いたり、胃に溜まった水分を排出させたりするために漢方薬が用いられます。また、胃の血行をよくして消化機能を改善する漢方薬や、同じく、胃の血行を良くして自律神経のバランスを抑えたり、胃酸の分泌を調整する漢方薬が用いられることもあります。

漢方薬はいくつもの生薬によってできていますが、健胃作用をもつ生薬を同時に配合することで胃に優しいよう工夫されています。漢方薬を飲んでも胃腸に負担がかかりづらいのは、健胃作用の生薬を一緒に配合するという先人の知恵が隠されているからです。ふだんから胃腸が弱い方にとっても漢方薬は強い見方です。

漢方の診察では、独自の「四診」と呼ばれる方法がとられます。日常生活のことなど、胃もたれとはあまり関係ないように思われることを問診で尋ねたり、お腹や舌、脈を診たりすることがありますが、いずれも薬を決めるための手がかりとして重要な指標になります。

 

胃炎・胃もたれに効果的な漢方薬3選!

胃炎・胃もたれに効果のある漢方薬には非常に多くの種類がありますが、今回は特によく用いられる漢方薬をご紹介します。それぞれの体質や症状によって使い分けるようにしましょう。

六君子湯(りっくんしとう)

胃腸がもともと弱い、食欲がわかない、消化不良がある方におすすめです。

主成分である生薬「人参」「百朮」には、消化機能を高める働き、「茯苓」には、胃に停滞した水分を取り除く作用があります。また、「半夏」や「生姜」には胃を温める効果があり、これらによって、胃の痛みや不快感を改善します。

【体力】中等度以下

【どんな症状に効果的か】胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:
胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

胸焼け、みぞおちがつかえる感じがする、ストレスを感じやすい方におすすめです。

胃に熱がこもると、その機能が低下し、胃炎や消化器潰瘍を起こし、胸焼けを感じるようになります。また、食べ物を上から下へ流す働きを担う「胃気」の機能が低下すると、気が逆流して上に向かってしまい、嘔吐、げっぷを来します。「大棗」や「甘草」によって胃気を補い、機能を高め、「半夏」で胃気の上昇を抑えます。

【体力】中等度

【どんな症状に効果的か】みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:
急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

安中散

胃痛が起きている、胃酸が多い、冷えやすい方におすすめです。

お腹の冷えは胃に伝わり、胃が冷えて働きが低下します。主成分である「桂皮」には、お腹を温め、腹部の気の流れをよくして、痛みを取り除く効果があります。

【体力】中等度以下

【どんな症状に効果的か】腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、はきけ、嘔吐などを伴うものの次の諸症: 神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱

 

こんな場合は病院に相談!

胃もたれ、胃痛は身近に起こりやすい不調であるため軽視しがちです。でも、実は重大な疾患のサインということもあるので、甘く見てはいけません。漢方薬の服用で症状が改善しない、という場合には早めに医療機関を受診しましょう。

胃潰瘍

胃潰瘍は、胃の粘膜の下にある筋層まで傷つく状態です。胃潰瘍には、急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍があります。急性胃潰瘍は、浅く不整形の潰瘍やびらんが多発し、慢性胃潰瘍は円形で単発する傾向にあります。ほとんどは早期に治りますが、再発を繰り返すこともあります。

症状としては、食後少し時間が経過すると心窩部というみぞおちあたりの痛みや、背中の痛みが起こります。治療にあたっては、生活習慣を改善し、過労やストレスを避けるように心がけることが重要です。改善が見込めない場合には、薬物療法で胃酸の分泌を抑え胃の粘膜を修復する必要があります。

胃潰瘍の70〜90%はヘリコバクターピロリ菌に感染していると言われていますが、ピロリ菌が原因の場合は、ピロリ菌の除菌を行うことが重要と言われています。

十二指腸潰瘍

十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。胃に近い部分に多く見られます。十二指腸潰瘍の壁は胃壁に比べて筋層が薄いので深く進行し、出血、穿孔を起こしやすい傾向にあります。また、胃潰瘍と同様にヘリコバクターピロリ菌の感染率も非常に高いことが知られています。

症状としては、腹痛が最も多いことが特徴です。発現時期は胃潰瘍と異なり、夜間や早朝などの空腹時に起こり、何か食事をとると症状が緩和する傾向があります。治療に関しては、基本的に胃酸の分泌を抑える薬を内服します。6週間程度の治療で80%以上が治ると言われていますが、ピロリ菌感染の場合は、胃潰瘍と同様に、ピロリ菌の除菌を行う必要があります。

胃炎が重症化して潰瘍になってしまうと、胃酸の分泌を抑える薬や抗生物質、さらには手術までが必要になるケースがあります。そうなると、検査や定期的な通院が必要になり、とても大変ですので、重症化する前のケアが最も大切です。

 

まとめ

胃炎の原因には、生活習慣の他にストレスなどの要因も関わっています。胃腸の不調をセルフケア で治したいとき、病院にすぐには行けないというとき、漢方薬を症状や体質によって使い分けると良いでしょう。また、胃腸の弱い方でも漢方薬は選択肢が多いので使いやすいお薬です。是非、漢方に精通している医師や薬剤師に相談して、自分にぴったりな漢方薬を探してみてください。

なお、胃炎・胃もたれは食べ過ぎ、飲み過ぎなどによる一過性の症状であることもあれば、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌などのサインとして症状が出ていることもあります。長引く症状や繰り返す場合には早めに医師に相談しましょう。

 

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