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人参を含む漢方薬で元気になろう!人参の効能と使い方

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「人参」は昔から日本人に馴染みの深い生薬で、高麗人参、朝鮮人参という名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?人参というと健康に良い万能薬のようなイメージがあるかもしれませんが、実際にはどんな効能があるのでしょう。今回は生薬の人参に注目して、その効能効果と副作用、人参を含有する漢方薬について紹介していきます。

 

人参とは??

人参というと、あの野菜のにんじんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?普段食べているオレンジ色の「にんじん」と同じ呼び方ではありますが、生薬の人参は全く別の植物となります。

生薬における人参は主にウコギ科チョウセンニンジン(オタネニンジン)の根を乾燥したものです。主に朝鮮半島や中国、日本で栽培されていて、日本でも古くから馴染みの深い生薬です。朝鮮人参、高麗人参などの呼び方がありますが、実際は同じ植物です。

人参は古くから食材や漢方薬として世界中で愛されている生薬の一つです。滋養強壮、免疫力アップ、疲労回復など様々な目的で用いられています。中国で2000年以上昔から伝わる書物「神農本草経」には、最高ランクに相当する「上薬」として収載されています。上薬とは命を養う薬のことで、毒性が少なく長く服用することができる生薬のことであり、人参は不老長寿の薬として扱われてきました。

 

人参の種類

人参は加工法により「白参(ハクジン)」と「紅参(コウジン)」に区別されます。「白参」は高麗人参の皮を取り除いて乾燥したもの、「紅参」は高麗人参の皮を残した状態で蒸した後に乾燥させたものです。紅参の方が加熱したことにより保存性が高められています。また、皮に多くの栄養が含まれているので、皮を残している紅参の方がサポニンの種類や量、ビタミンなどの有用成分が多く含まれています。

 

人参の効能効果

人参には主成分として「Ginsenoside(ジンセノサイド )」と呼ばれるサポニンが豊富に含まれています。サポニンとは植物に含まれる配糖体の一種であり、人参に特有なのがジンセノサイド と呼ばれます。

ジンセノサイド にはいくつかの種類により、それぞれに鎮静作用をもつジンセノサイドRb1と強壮・興奮作用をもつジンセノサイドRg1などの違いがあります。様々な効果を持つ成分がバランスよく入っているので、体の中でも多様な機能を発揮してくれます。ジンセノサイドにはなんと30種類以上もの種類があるとも言われています。

ジンセノサイドの種類によっては、血行を促す作用や血小板の凝集を抑えて血液をサラサラにする作用、動脈硬化を防ぐ作用、精神安定作用、血糖降下作用・抗疲労作用なども報告されています。

漢方における働き

漢方において人参は胃腸の働きを担う「脾」を養う作用があることで重宝されています。体が弱っている原因が胃腸の虚弱であり、十分に栄養を吸収できないような状態では漢方薬も効果を発揮しにくくなります。そのため、基本的な体力を回復させて胃腸を建て直すために人参が用いられます。

また人参は「気」を補う作用に優れた生薬でもあり、肉体的および精神的にも気を高める作用を発揮します。体を温める作用も優れている生薬であり、主に強壮作用、疲労回復作用、健胃作用が注目されがちですが、他にも下痢止め、鎮咳作用、免疫回復作用もあり多くの漢方薬に配合されています。

 

人参には副作用がないって本当?

人参は古くは漢方薬の中でも「上薬」として扱われ、毒にならず摂取しても副作用が起きない薬として愛用されてきました。しかしながら副作用が全く無いというわけではありません。本来は胃腸虚弱な人に使うタイプの生薬であり、体力がある人に用いると興奮、のぼせ、不眠などの症状が起きる場合もあります。いくら体に良いとはいえ、適度な量を守って摂取するようにしましょう。

 

人参を含有する漢方薬

人参は胃腸を元気にして、体を温める作用に優れているため、非常に多くの漢方薬に使われています。疲労回復、強壮などのために用いられる漢方薬はもちろんですが、他にさまざまなタイプ漢方薬に配合されています。ここでは特に代表的な処方をご紹介していきます。

 

人参湯(にんじんとう)

胃腸の調子が悪いときに使われる漢方で、吐き気、胃痛、胃の不快感などを改善します。脾気を補うことでお腹に冷えを抱えている状態を温めて改善し、ほぼ消化器症状の改善のために用いられる漢方薬となります。手足が冷えやすく、尿量が多く、唾液が口に溜まりがち、体力が虚弱である方に適しています。

 

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

人参湯と似た名前の漢方薬ですが、人参養栄湯の方が配合生薬の種類が多く複雑な処方になります。術後や産後の体力回復で特に不眠や咳の症状がある場合、寝汗や精神不安がある人に処方されます。人参が入っているので弱った「脾気」を高める作用があり、胃腸から栄養をしっかりと吸収して気を作り出せる状態へと導きます。肺に対する作用にも優れ、肺気の流れを促し、肺に溜まった水の流れを改善するため咳や痰にも効果があります。

 

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

主に口の渇き、アトピー性皮膚炎、夜尿症、ほてり等の症状に対して用いられる漢方薬です。体力がかなり充実した方に用いる処方であり、虚弱なタイプには適しません。胃や肺に入り込んだ熱邪により、胃に熱がこもって機能が低下した状態を人参の作用で改善します。清熱作用、鎮静作用のある漢方薬です。

 

人参のパワーで胃腸から元気を取り戻そう!

人参には胃腸から体を建て直すような作用があり、疲労回復、強壮、免疫力向上などに役立ちます。古くから非常に貴重で高価なものとして扱われてきた生薬であり、私たちの体に元気を与えてくれる心強い味方です。肉体的な疲労はもちろんですが、精神的な疲労にも効果を発揮する人参は、現代人にとっても非常に有益な生薬であると言えるでしょう。人参は様々な漢方薬にも配合されているので、自分の症状にあった処方を見つけて取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

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