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更年期に多いほてりの症状の原因と漢方薬の選び方

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更年期の症状の中でも「急に上半身が熱くなって汗をかく」、「体や手足がほてって熱い」などの「ほてり」の症状が特に辛いという人はいませんか?

更年期症状の現れ方には個人差がありますが、「ほてり」が特に気になる人は「気」や「血」の巡り、「水」の異常がかかわっているのかもしれません。

ほてりの症状をそのまま放置していると悪化して、日常生活にも影響してしまうことも。ひどくなる前に対処することが大事です。

そこで今回は「ほてり」の原因を漢方的に解説するとともに、適した漢方薬の選び方についてもお話していきます。

更年期のほてりは「血瘀」「気逆」「陰虚」が原因?!

更年期は閉経前後の約5年間の時期のことで、その間にはさまざまな更年期症状が現れることがあります。更年期症状の現れ方は個人差が大きく、その症状は100種類以上にも及ぶとも言われています。症状がほとんど気にならない人もいれば、非常に症状が強く出て日常生活を送ることも難しくなる人もいます。

更年期症状の中でも「ほてり」は多くの女性が訴える不定愁訴の一つです。個人差が大きい中で、特に「ほてり」の症状が強く出るという場合には「血」および「気」の巡り、「水」に異常が出ていると考えられます。

更年期には「血瘀」「気逆」「陰虚」を伴いやすい

漢方においては更年期のさまざまな不調は「気血水」の異常と捉えられます

「血」の滞りは「血瘀(けつお)」と呼ばれ、例えば更年期の「頭痛」「肩こり」「下腹部痛」などを引き起こす原因となります。足は冷えるのに頭が熱い、顔がほてる、イライラするなどの症状が出ることも多いです。

また、「気」の巡りの悪さも更年期症状を悪化させる要因であり、「気」が逆流している状態の「気逆」になると症状が悪化しやすくなります。のぼせ、ホットフラッシュ、発汗、イライラなどの更年期症状は「気逆」が原因となっていることも。

さらに「水」の異常も更年期のほてりの症状に関係していると考えられます。更年期になると、ホルモン分泌と同時に水分代謝を司っている五臓六腑の腎の働きが低下するため、「水」が不足して体や手足のほてり、口の渇きなどの症状が起こりやすくなります。

「ほてり」に関しては「血瘀」と「気逆」、「陰虚」のどれか一つとは限らず、それらが重なって症状を悪化させている場合が多いです。

 

「ほてり」を悪化させる原因とは?

血の巡りの悪さと気の滞りが「ほてり」を悪化させますが、その背景には冷えやストレスなどが関わっている可能性があります。また、日頃から運動不足、便秘がちである、偏食や刺激物などの摂りすぎなどの生活習慣が影響していることも。自律神経の乱れにより「ほてり」を感じやすくなるため、睡眠不足や過労、オーバーワーク気味という人も要注意です。

 

更年期のほてりの改善におすすめの漢方薬

更年期症状の中でも「ほてり」「冷えのぼせ」「ホットフラッシュ」などの症状が辛いときには漢方薬も有効です。特に次のような漢方薬は「ほてり」があるときに用いられます。症状が辛い人は自分に合った処方を見つけて取り入れると良いでしょう。

桂枝茯苓丸

比較的体格が良く、元気なタイプの人で、のぼせ、発汗、イライラ、肩こり、頭痛などの症状が強い人に適した処方です。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の主薬となる「桂皮(けいひ)」はスパイスのシナモンとしても馴染みのある植物に由来しています。血の巡りを良くする作用があり、のぼせを取って頭をスッキリさせてくれます。茯苓には気分を落ち着かせる作用や水の流れを促す作用があります。「血瘀」が強い人に使われる代表的な漢方薬です。

桃核承気湯

「気逆」および「血瘀」を改善する効果に優れた漢方薬です。桃核承気湯(とうかくじょうきとう)はイライラして便秘がちであり、わりとがっちりとした体格の人に適しています。生理前になるとイライラしたり、足は冷えるが顔はのぼせる、慢性的に便秘に悩んでいるという人におすすめです。「血」の滞りがあると痛みを感じることが多く、この漢方薬で「血」の巡りが改善されることで頭痛や生理痛にも効果を発揮します。

加味逍遙散

加味逍遙散(かみしょうようさん)には多種多様な生薬が含まれていて、気持ちが落ち込んだり、イライラしたり不安定になりやすい人に適した漢方薬です。「気逆」がある場合に用いられる処方で、「気」の流れを改善することにより「血」と「水」の巡りを改善する働きがあります。のぼせ以外にも冷えやむくみ、めまい、肩こり、症状や訴えがコロコロ変わるようなタイプの人に適しています。上の2つの処方と異なり、やや体力が不足している人から中間のタイプの人まで対応します。

六味地黄丸

六味地黄丸(ろくみじおうがん)は、更年期や加齢に伴って低下した腎の水分代謝の働きを高めることによって、「水」が不足して起こる「陰虚」体質に適応のある漢方薬です。体や手足のほてり、口の渇きなどの症状に効果を発揮します。

 

ほてりの症状が辛い場合は無理せずに相談しよう

更年期に多く見られる「ほてり」の症状は我慢しないで早めに対処することが肝心です。また、「ほてり」は更年期症状とは限らず、甲状腺疾患などにより起きることもあります。症状が辛い場合は我慢しないでお医者さんに相談してみましょう。

そして、更年期の「ほてり」がなかなか改善しないときには漢方薬などの力を借りてみるのも手です。今回紹介した漢方薬を含めて幅広い種類の中から自分に合ったものを選んで取り入れてみてください。

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