menu

更年期の「のぼせ」は気の異常が原因?対処法と漢方薬の選び方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

顔がほてる、足は冷えるが首から上が熱いと感じるなどの「ほてり」の症状は更年期に起こりやすい症状の一つです。

ホットフラッシュとも呼ばれる「のぼせ」の症状は、ひどくなると日常生活の妨げになることもあります。少しでも症状を和らげて快適な生活を送りたいものですよね。

そこで今回は更年期の「のぼせ」の症状を漢方の考え方をもとに説明するとともに、和らげるためのセルフケア、漢方薬の選び方についてお話します。

更年期の「のぼせ」の症状

「のぼせ」と言っても、どんな症状かピンと来ないという方もいるかもしれません。更年期に見られる次のような症状ものぼせの症状に含まれます。

  • 顔が突然真っ赤になったり、カーッと熱くなる
  • 足が冷えるのに顔が熱い
  • ドキドキがおさまらない
  • 顔や上半身に大量の汗をかく
  • 涼しい場所でも汗をかく

閉経前から「のぼせ」の症状が現れる場合も多く、更年期で「のぼせ」を経験する人は女性の約6割にもおよび、重症で生活に影響を及ぼすほどである人は1割程度とも言われています。

症状が2分〜4分程度続いて熱く感じる、発汗、動悸などが起きることもあります。ほてりや発汗の症状は顔に出やすく、胸から首の間の部分や、頭へと広がることも多いです。

更年期に多い「のぼせ」の原因は?

「のぼせ」は女性ホルモンと自律神経の乱れが関係があります。女性ホルモンが閉経に伴い減少することにより、脳の自律神経をコントロールしている視床下部が混乱を起こして自律神経の働きが乱れることが原因です。

自律神経は自分の意思でコントロールできない神経であり、心拍や体温調節、発汗などを司っています。そのため自律神経が乱れると、体温調節が上手くいかなくなり汗が出る、血管が一時的に拡張して動悸が起きる等の症状が出てしまうのです。

 

漢方では「気」の乱れによる「気逆」が原因

漢方の考え方では自律神経の乱れは「気」の乱れとして捉えます。「気」は「血」や「水」を巡らすエネルギー源のようなもので、十分に全身を巡っているのが健康な状態です。しかし、更年期になると「肝」のはたらきが乱れることにより「気」の流れが悪くなる傾向があります。気は上から下へと循環しているのが通常の状態ですが、気逆では気が逆流して上に昇りやすくなっています。そのため、上半身に熱がこもりやすくなり、頭が熱くなる、頭痛、汗をかく、顔がほてるなどの「のぼせ」による症状となって現れてくるのです。

冷えている人は特に「冷えのぼせ」になりやすい

本来であれば人間の体は「頭寒足熱」といって、頭は涼しく足元は暖かいという状態が快適で健康に過ごせる状態です。しかし、更年期には逆の状態で足が冷えるのに頭は熱いという「冷えのぼせ」の症状に苦しむ人も多いです。特に冷えのぼせは、もともと体が冷えていると起こりやすいと言われています。気の巡りを良くするのと同時に冷えないような工夫と血の巡りを良くすることも大事です。

 

更年期の「のぼせ」を和らげるセルフケア

「のぼせ」は頭痛やイライラなどの更年期症状と違って大量の汗をかいたり、顔が赤くなるなど外見的に周りにも気づかれてしまいやすい症状です。そのため仕事に行きにくい、電車に乗るのが不安などの悩みを抱えて日常生活に支障が出てしまうことも珍しくはありません。

自分でできるセルフケアとしては次のような方法があります。

  • ストレス解消のため気分転換する
  • 締め付けの弱い衣類を選ぶようにする
  • 足元は冷やさないように靴下やストッキングを履く
  • 辛いものなど刺激物の摂りすぎに注意
  • 適度な運動で日頃から汗をかくようにする

 

更年期の「のぼせ」に適応する漢方薬とは?

「のぼせ」の症状はセルフケアを取り入れてもなかなか改善しないことも多いです。そんな時には漢方薬が頼りになります。次に紹介するのは「のぼせ」がある人に適応する漢方薬の一部ですが、参考にして漢方薬を取り入れてみてください。

イライラして頭痛や肩こりなどが辛い人には「桂枝茯苓丸」

血の巡りが悪い「血瘀」のある人で、イライラや頭痛、肩こり、冷えのぼせ等の症状が気になる女性によく用いられる漢方薬です。体が比較的丈夫な人に適していて、下腹部に圧痛があるかどうかが選ぶ上でのポイントになります。主薬として含まれている「桂皮」はシナモンとしてもお馴染みの生薬であり、血の循環を良くして、気を発散させる作用があるため頭をスッキリさせる作用があります。

便秘がちで血圧が高め、冷えのぼせが辛い人には「桃核承気湯」

桂枝茯苓丸と同じく「血瘀」があるタイプでイライラや冷えのぼせが辛い人の中でも、便秘しがちな場合には桃核承気湯が適しています。下腹部に熱がこもった状態を改善し、「心」の熱を冷ます作用もあるため、精神的に不安定、不眠、血圧が高い傾向にある更年期の方にも対応します。

 

のぼせ以外にも肩こり、冷え、落ち込み、イライラなど症状が多い人には「加味逍遙散」

上の2つの漢方薬とは異なり、やや虚弱〜中間タイプの人に適した漢方薬です。加味逍遙散には様々な生薬が含まれていて、更年期のように様々な症状が起こりやすい時に適しています。冷えやのぼせの症状以外にも、肩こりやめまい、イライラ、落ち込み、疲れやすいなどの症状がコロコロ変わるような場合におすすめの漢方薬です。

 

セルフケアと漢方で「のぼせ」の症状を乗り切ろう

「のぼせ」の症状は周りが思っている以上に本人にとっては辛いものです。病気ではないからといって我慢してしまうと、ますますストレスが溜まって症状が悪化してしまうことにも繋がります。

無理をせずになるべく自分が快適な環境を作るように工夫してみましょう。セルフケアを取り入れるだけでもより快適に過ごせるようになるはずです。なかなか改善しない場合には漢方や西洋医学などの力を借りることも考えましょう。更年期の「のぼせ」の症状と上手に付き合って、辛い時期を乗り越えてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ピックアップ記事

  1. 漢方薬のメーカーはどこがいい?各漢方メーカーの違いを解説!

  2. オーダーメイド漢方を専門アドバイザーがご提案!

  3. 更年期障害に効果的な10種の漢方薬

ページ上部へ戻る