食べすぎ・飲みすぎの場合が多い
空腹時には、胃液が存在する程度で、あまり大きくない袋状の器官が胃である。ところが、食物や水分などが入ると、これが何倍もの大きさにふくれあがる。
それだけに、健康な人でも、食べすぎたり、飲みすぎたりすると、みぞおち付近に重圧感を感じ、胃もたれになる。ただし、単なる食べすぎなどは、時間がたつと消えていく。
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胃もたれで考えられる病気
胃もたれで問題なのはいつまでももたれる感じがつづき、空腹時にも感じる場合だ。胃下垂程度のこともあるが、胃かいよう・十二指腸かいよう・胃ガン・あるいは肝炎・胆石症・胆のう炎なども疑えるので、早めに医師の診察を。
漢方では一般的によく用いられる処方
ここでは、食べすぎが原因の胃もたれの場合の処方を紹介するのにとどめておく。
胃もたれに効く漢方薬
平胃散
一般的によく使われる。
半夏瀉心湯
胸やけが強く、腹が張って、ときにはゴロゴロ鳴るようなときによい。
黄連湯
上に似ているが、腹痛があるときに。
生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)
胃のあたりがつかえ、おくびが出てくさく、腹がゴロゴロ鳴り、下痢するものに。
六君子湯
これも一般的に用いる。
民間療法
センブリ(当薬(とうやく))一本をこまかく折り、口中でガムをかむようにして、苦い唾液を飲みこむ。あるいはセンブリ五、六本をこまかくきざみ、熱湯をさし、冷めてから上ずみを飲む。